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No.0513
かたみのにんぎょう
かたみの人形

放送回:0322-B  放送日:1982年01月02日(昭和57年01月02日)
演出:馬郡美保子  文芸:漉田実  美術:馬郡美保子  作画:馬郡美保子
栃木県 ) 15861hit
ウホホホ、ウホホホ、エイヤー!

昔、栃木県烏山(からすやま)にちかい木須川のほとりに住む長者には、一人娘がいました。女房に先立たれた長者は、残された娘を大切に育て、村でも評判の美しい娘になりました。

いつの頃からか、長者の村に近い山に山賊が住みつき、旅人が襲われたり村が焼かれたりするようになりました。そんなある日、山賊の頭(かしら)が長者の娘に一目ぼれし、嫁によこさなければ村を丸焼きにする、としつこく脅しました。娘は仕方なく、村を守るために山賊のところへ嫁に行くと決心しました。

いよいよ明日が嫁入りという時、母のかたみの人形の目があやしく光ったかと思うと、娘はそのまま気を失って倒れてしまいました。次の日の朝、迎えにやって来た山賊たちは花嫁姿の娘をかごに乗せて連れ出すと、なんとそれは花嫁衣装をつけた人形でした。

怒った山賊の頭は人形を川へ放り出し、長者の屋敷を丸焼きにしようと出発しました。山賊たちが長者の屋敷に到着すると、そこには屋敷を守るようにとぐろを巻いている巨大な竜が目を光らせていました。山賊たちは竜からさんざん炎を吐きかけられ、自分たちが丸焼けになってしまうと命からがら山に逃げ帰りました。

静かになって長者と娘がおそるおそる外を見ると、そこには母のかたみの人形がずぶぬれになって転がっていました。その後、この村の近くで山賊のうわさを聞くこともなくなりました。

(紅子 2011-11-18 1:54)


ナレーション市原悦子
出典栃木県
場所について木須川のほとり(地図は適当)
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地図:木須川のほとり(地図は適当)
追加情報
本の情報講談社テレビ名作えほん第088巻(発刊日:1987年11月)
講談社の300より書籍によると「栃木県のお話」
このお話の評価8.6667 8.67 (投票数 3) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/11/18 1:54 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
10件表示 (全10件)
Perenna  投稿日時 2020/8/23 22:43
「烏山、民話」のキーワードで検索したところ、那須烏山市観光協会のサイトを見つけました。
http://yamaage.3g-kizuna.jp/machinaka/index.php?page_id=211

「かたみの人形」の話は、境地区大木須エリアの「竜になったお人形」という題名で掲載されています。
出典は旧烏山観光協会発行「からすやまの民話」だそうです。
ゲスト  投稿日時 2020/8/23 6:14
この話は演出が神がかったギャクですね。
制作陣で何かマンネリを打破しようと
あえてハッチャケてみようとか思ったんでしょうか?

人形の嫁という話もありますが、あちらは悲しい結末だけに
その対比が凄いです・・・
ツシマ  投稿日時 2020/8/22 2:38
 この話、実はかなり史実に基づいた上で代々話が受け継がれて出来上がった物語だと思われます。 
 調べたところザックリですが説明すると山賊が言っていた八幡太郎義家とは源氏の頭領である源義家のことで、その子孫である津島氏が栃木県で村人を焼き殺した話が元となっています。   時代は源平合戦の後、奥州藤原氏が滅びて空いた東北を治めるために当時甲斐にいた南部氏が東北守護に命ぜられ、国替えのために北進していた時に農民一揆が栃木県、現在の小山市で起こっていたのを討伐するように命を受けた当時、家臣だった津島氏が村に火を放ち討伐した事が記録されています、そして助かった少数の村人は北に逃げ那須烏山市に定住し、この時の出来事を忘れぬために教え伝えてきたのだと思われます。
 焼き殺す、大きな炎が印象的なのもこの時起こった焼き討ちが凄まじかったのだと感じます、また水や竜が印象的なのは小山から那須まで逃げる際に鬼怒川という暴れ川を渡らなければならないのですが炎や敵の追ってから逃げるために竜の象徴である川を渡り命が助かったのを比喩と象徴で表現したのだと推察します。
 助かった娘と形見の人形は何を表しているのかというと、戦いで孤児となった子供達が当然いたわけですが親を殺され家も失ってしまったのに助かったのは育ての親がいたわけです、そしてその親が誰なのかと言うと何と親を殺した津島氏だったわけです、実は村人を討伐するように命を出した当時の頭領があまりにも凄惨な光景を見て閉口してしまい、討伐するように命を出した覚えはないと責任を津島氏に押し付けたのが真実だったようです。
 ゆえに津島氏が多くの孤児を養う事になったという事が記録にありますがお互いの気持ちはとても複雑であった事でしょう、そんな中子供達の心の依代は親の形見であったと思われます、しかし人形を持つ余裕はいろんな意味で無かったでしょうから当時着ていた服など親が作ってくれり買ってくれたものが形見にしていたと考えられます。
 しかし、成長するにつれてその形見は着れなくなり、ただ見つめるだけになって行きます、そんな中、女の子はそれを何かに着せてあげたくなります、木や藁で作った人形だったかもしれませんし高い人形を津島さんに買って貰ったのかもしれません、そしてその形見の服を人形に着せて  
 「形見の人形」となるわけです。
 お話の最後では山賊が居なくなったとありますが、もともと青森、岩手への道中の出来事なので戦後処理が出来たら足早に去っていったと思われます、なので村人からしたら焼かれた家の様子をしばらくしてから恐る恐る見に行って見るとあの恐ろしい山賊は居なくなっているわけです。村人からしたらあれは何だったのかと不思議に思った事でしょう。 
 また、結婚を申し込む時に3回もまめにお願いするあたりを見ると実は真逆で、孤児たちが成長して嫁に行ったりする時に親も金も無いのはとても大変な時代だと思われるので養子にしたと思われます。そして由緒ある家柄である八幡太郎義家〜、となれば嫁に行きやすかったと思われます、それこそ長者屋敷に嫁入りも出来たでしょう、嫁入り道具などのお金のかかる部分もあったと思います。
 どうだったでしょうか?調べれば調べるほど深みにハマってしまいました、最後らへんはかなり妄想が入っていますが大体合ってると思います。
 ここまでの長文読んでいただきありがとうございました。良き日本昔話ライフを〜。
 
頭方Jr.  投稿日時 2020/5/8 21:14
馬郡美保子さんの作品にしては珍しくギャグのある回
Perenna  投稿日時 2019/1/11 22:12
まんが日本昔ばなしは、こうした紙芝居ふうのアニメや、切り絵を使った美しい彩色のアニメなど、演出を担当している人の個性があふれているので、見ていて楽しいですね!
山賊の登場する「ウホホホ、ウホホホ、エイヤー!」のシーンも、当時テレビで見ていた子供たちは、思わずクスリと笑わずにはいられなかったと思います。(笑)
現代の大人目線で見ると、この描写はいかにも唐突で、いただけない演出に思えるかもしれません。
でも昭和30~50年代ごろの紙芝居ではこのような演出も、ごくふつうであたりまえだったのかもしれないなと思ったりしました。
ゲスト  投稿日時 2018/12/15 2:27
山賊のかしらと子分のやり取り・・・
ドリフの カミナリさま のコントを思い出した
ゲスト  投稿日時 2018/1/20 14:03
山賊の出撃BGMが頭から離れないエイヤー!
oiroku  投稿日時 2014/3/12 0:03
これ、なんで山賊だけあんなんなんでしょうね。
全然恐くないので、危機感がない。
危機を救った母の愛が際立たない。
ちょっといただけない演出。
マルコ  投稿日時 2014/2/22 19:29
このお話の登場する山賊たちは大木須の松倉山の近くにある『ばくち穴』という洞窟にすんでいたのだとか。松倉山というのはどんな山なのか調べてみました。

http://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/eco/shizenkankyou/hozenntiiki/14matukurayama.html

松倉山(まつくらやま)自然環境保全地域

位置:芳賀郡茂木町大字山内・那須烏山市大木須

面積:15.12ヘクタール

地域の概要
那須烏山市と茂木町に跨る松倉山(345.4m)を中心とし、長久寺観音堂のシラカシ、ウラジロガシ等の社寺林、山頂南側のコナラ、シデ等の落葉広葉樹林、長久寺西側斜面のスギ植林と多様な植生が見ることができます。
山頂付近の岩場にはイワヒバなどの希少なシダ類が複数種生育しています。

との事です。
ゲスト  投稿日時 2011/10/19 23:11
こんな山賊とだったら結婚しても良かったかもしれないね。
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