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五ん兵衛と六兵衛と七兵衛(ごんべえとろくべえとしちべえ)

放送回No.0509(0320-A)
放送日1981年12月19日(昭和56年12月19日)
出典新潟県
クレジット演出:吉良敬三 文芸:沖島勲 美術:吉良敬三 作画:吉良敬三
ナレーション市原悦子

絶対にケンカをしないと誓った三人の男たちの話

昔、越後国に、五ん兵衛と六兵衛と七兵衛という男達が住んでいた。その年は豊作に恵まれ、お伊勢参りに出かけることになった。三人は、道中は絶対にケンカしないと村はずれの観音様に約束をして意気揚々と出発した。

何日も歩き続けて、三人はようやくお伊勢様に到着して、無事にお参りを済ませた。三人は相談して、このまま足を延ばして四国の金毘羅様(こんぴらさま)にもお参りして帰ろうと、大阪から金毘羅船に乗った。

五ん兵衛が船の中ですっかり寝入っていた時、二人の男がいたずらして五ん兵衛の髪の毛を剃ってしまった。それに気付いた五ん兵衛はカンカンに怒ったが、「ケンカをしない約束だ」と二人に言われて返す言葉もなかった。丸坊主の頭が恥ずかしくて、一人で先に村に帰ってきた。

腹の中が煮えくり返っていた五ん兵衛は、二人の妻に「旅の途中で旦那は死んだ、それを弔うために髪を剃った」と嘘を付き、自分と同じように髪の毛を剃らせた。やがて、金毘羅様から二人の男達が帰って来て、妻たちが丸坊主になった事を知ったが、いまさら怒る事もできなかった。

(紅子 2011-12-9 4:13)


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