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鶴の屋敷(つるのやしき)

放送回No.0505(0317-B)
放送日1981年11月28日(昭和56年11月28日)
クレジット演出:三善和彦 文芸:沖島勲 美術:西村邦子 作画:三善和彦
備考画像キャプチャは勝手に貉工房サイトより取ったもの。原作は九州太宰府に伝わる話で、またの名を「とおのこがの伝説」との事。(狢工房より)

あらすじ

昔、あるところにおじいさんとおばあさんが居た。おじいさんは、木で鳥を彫るのがとても上手だった。

ある日おじいさんは、木を切りに行った山の中で大変美しい鶴を見た。おじいさんはその姿を忘れられず、その晩から鶴を彫り始めた。夜も昼も忘れ幾日もかかって、とうとうおじいさんは大きく美しい真っ白な鶴を彫り上げた。それはおばあさんの目にも、まるで生きているかのように見えた。

おじいさんは鶴に乗ってみたくなった。「明日これに乗って飛んでみよう。」そう話すおじいさんに、突然鶴が「おじいさん、明日は風が吹くよ。」と言った。おばあさんはすっかり驚いてしまうが、おじいさんは気にもとめない様子だった。翌日、未だ前夜の鶴の言葉が気にかかるおばあさんをのこして、おじいさんは鶴に乗って大空に舞い上がった。

家や畑が、見る間に小さくなっていった。大空を思いのままに飛び回り、おじいさんはとてもいい気持ちだった。すると突然晴れていた空に真っ黒な雲が広がり、風が吹き始めた。鶴は飛び続けることができなくなり、おじいさんとともに森の松の木の上に落ちてしまった。

おじいさんは、家で待つおばあさんの元にはそれきり帰ってこなかった。今では、その松の木のある所を「鶴の屋敷」と呼んでいる。

(引用:狢工房サイト)


参考URL(1):http://mujina.agz.jp/tsuru.html

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