放送回 | No.0504(0317-A) |
放送日 | 1981年11月28日(昭和56年11月28日) |
出典 | 福岡県 |
クレジット | 演出:殿河内勝 文芸:沖島勲 美術:小関俊之 作画:殿河内勝 |
ナレーション | 市原悦子 |
昔ある村の近くに竹やぶがあり、そこには狐が住んでいて人を化かすという噂があった。
ある夜一人の酔っぱらいの男がわざわざこの竹やぶにやって来た。男がふらふらと歩いていると、前方に裸の男がうろうろしている。辺りを見回すとやはり狐がいた。男は狐に化かされているのだと思い声をかけたが、裸の男には聞こえていない様子。そこで男は狐に棒切れを投げ付けてこらしめてやろうと思ったが、なぜか裸の男は狐の前をうろうろしている。
男が棒切れを投げるとそれは見事に裸の男の頭に当たり、裸の男は倒れて気を失ってしまった。そのすきに狐はどこかへ行ってしまった。男が裸の男を起こすと、裸の男は奇声をあげて逃げてしまった。男は仕方が無いのでもう帰ろうとして歩いていると、いつの間にか花畑の中を歩いている。どこで道を間違えたのかと思っていると向こうから一人の女が歩いて来た。
男は何となくその女の跡を着いていった。すると女は一軒の家に入っていき、やがて灯がついて障子に女が髪をすいている様子が映った。 とてもきれいな女だったので、男はどうしても家の中を覗いてみたくなり、障子に指を突っ込んで穴を空けようとした。
だがなぜか障子はグニョグニョとして穴が空かない。男が何度も何度も障子をグリグリやっていると、いつの間にかそれは馬の尻に変わっており、男は馬の尻の穴を指でほじくっていた。馬は怒って男を遠くに蹴飛ばしてしまった。男は蹴飛ばされて気を失ってしまいました。
(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)