放送回 | No.0050(0028-B) |
放送日 | 1976年04月17日(昭和51年04月17日) |
出典 | (表記なし) |
クレジット | 演出:小華和ためお 文芸:沖島勲 美術:宮野隆 作画:金沢比呂司 |
ナレーション | 市原悦子 |
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かもとりごんべえという鉄砲撃ちが、一度に百羽のカモを捕まえようと、冬の氷のはった池に行って、凍り付いたカモ一羽一羽に縄を掛けていった。そうして九十九羽のカモを生け捕りにしたが、朝になって太陽が出ると、凍ったカモが目を覚まして一斉に空に飛び立った。
ごんべえは必死につかまっていたが、やがて力尽きてまっさかさまに落ちてしまう。そこは粟畑で、しばらくそこで働くことになった。しかしある日、大きな実がなっている粟の茎に鎌を入れたところ、茎が勢いよく跳ねて、ごんべえをふっとばしてしまった。畑を越え、山を越え、落ちたところは見知らぬ町だった。
しばらく町の傘屋で働くことになったごんべえは、ある日、傘を庭に干している時に吹いてきた突風に煽られて傘ごと飛ばされてしまった。ごんべえが風に舞っていると、特別大きな風が吹いて傘が木っ端微塵になってしまい、池の中に落ちた。
そこはごんべえが住んでいた裏山の池だった。池から出てきたごんべえはももひきの中にどじょうが百匹入っているのに気がつき大喜びした。
(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:44 )