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大きな運と小さな運(おおきなうんとちいさなうん)

放送回No.0497(0312-A)
放送日1981年10月24日(昭和56年10月24日)
出典香川県
クレジット演出:若林常夫 文芸:久貴千賀子 美術:小関俊之 作画:若林常夫
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、木兵衛と太郎兵衛が、ほら穴に住んでいるぐひんさん(天狗さん)にもうすぐ産まれてくる子供の運を占ってもらいました。すると、木兵衛の子供は竹三本のブニ(運命)で太郎兵衛の子供は長者のブニ、と告げられました。

やがて産まれた木兵衛の子は「吾作」、太郎兵衛の子は「おかよ」と名づけられ、すくすくと成長しました。やがて大きくなった吾作は、竹職人として桶の修理(輪がえ)などをして暮らすようになりましたが、たいした稼ぎにはなりませんでした。

ある日、隣村まで足をのばした吾作は、長者の家に嫁いだおかよと再会しました。裕福な暮らしをしていたおかよは、小判を一枚ずついれたおにぎりを七個作り、吾作に持たせてくれました。吾作が川岸に行っておかよのおにぎりに噛り付くと、小判がカチンと歯に当たり、それを石だとおもった吾作はおにぎりを深い川底へ吐き捨てました。

次々と川底へおにぎりを投げ捨てた吾作は、ふと最後のおにぎりの中を確認すると、中から小判が一枚出てきました。この話を聞いた父親の木兵衛は吾作の持って生まれた不運を嘆きましたが、そこへ天狗が現れ「努力次第で運は変わる、心がけひとつ」と諭されました。それから木兵衛親子は、心をいれかえ物を大切にしたので、だんだん暮らし向きも良くなったそうです。

(紅子 2011-10-25 17:41)


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