情報の掲載されているページはこちらです。(本文に戻る)byまんが日本昔ばなし〜データベース〜[印刷用画面]

きつねと羽黒山伏(きつねとはぐろやまぶし)

放送回No.0478(0300-A)
放送日1981年08月01日(昭和56年08月01日)
出典山崎誠助(東北出版企画刊)より
クレジット演出:芝山努 文芸:沖島勲 美術:福井のり子 作画:須田裕美子
ナレーション市原悦子

あらすじ

と或る小春日和の庄内平野の小川の畔。千岳坊と万岳坊という羽黒山伏が休んでた。

退屈な二人は、橋の上で間抜けな格好で寝ている狐をほら貝を吹いてびっくりさせて暇つぶしをすることにした。狐は驚いて川に落ちる。二人は大笑いをした。思わぬことで暇を潰した二人は羽黒山への途に着いた。

しかし、まだ昼過ぎだというのに日が暮れてしまう。二人は仕方なく何処かに泊めてもらおうと街の明りを探す。何とか野中の一軒家の明りを見つけ向かった。怪しげな家の主に事情を話して泊めてもらおうとすると。家内が死んでこれからお寺に行かなければならないがその間に獣が死体に悪戯しないか心配していると言う。

そこで二人は留守番を条件に 泊めてもらうことになる。そして主は出かけた。なかなか帰ってこない。二人は棺桶に入った死体を見ない様にしているが気になる。ぎぃ~っと、いきなり棺桶の蓋が開き白い細い手が出てくる。お供え物の団子をひとつ掴んで元に戻った。

成す術も無く恐れ慄き震える二人。それを何度が繰り返しお供え物の団子がなくなった。そして、再び出てきた手は二人の方へ向かってきた。二人が逃げ出すと、二人は川の中へ、パッシャァ~ン。

冬の初めの事で、川の水はもう冷たかった。川の畔では狐が微笑んでおったそうな。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


地図:庄内平野の真ん中を流れる小川(地図は適当)

※このページは印刷用の画面です。情報の掲載されているページは、こちらです。(本文に戻る)