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小僧に負けた和尚さん(こぞうにまけたおしょうさん)

放送回No.0472(0296-A)
放送日1981年07月04日(昭和56年07月04日)
出典滋賀県大津市
クレジット演出:吉田利喜 文芸:久貴千賀子 美術:門屋達郎 作画:吉田利喜
ナレーション常田富士男

あらすじ

昔、ある山寺に素直で正直な小僧さんが和尚さんと二人でいました。

この頃のお坊さんは、魚を食べてはいけない事になっていましたが、この山寺の和尚さんは鮎が大好物でした。いつも小僧さんに見つからないようにこっそり鮎を食べていましたが、とうとう見つかってしまい思わず「これはおかみすり(剃刀)だ」とごまかしました。

翌日、小僧さんと一緒に馬に乗って出かけた和尚さんは、何事が起こっても黙って後ろからついてこいと命じました。小僧さんは言われた通り、川を渡るときに馬から落ちたタバコ入れを、何も言わずに見送りました。後からタバコ入れがないことに気が付いた和尚さんは、「これからは馬から落ちた物は何でも拾え」と命じました。

やがて、前を歩いていた馬の尻から、糞がポタポタと落ち始めました。これを見ていた小僧さんは、和尚さんの大切な傘で馬糞を受け止め、必死に後をついて歩いていました。振り向いた和尚さんはビックリして「すぐに川に捨ててこい」と怒鳴りつけました。

小僧さんはどうして和尚さんの言う通りにしているのに怒られるのか理由もわからず、川に行って傘を洗っていました。すると、傘の中にたくさんの鮎が入ってきて、それを見ていた和尚さんは喜びましたが、小僧さんはポイっと傘も鮎もみんな川に捨ててしまいました。

(紅子 2012-2-27 21:42)


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