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媛女渕の河童(ひめじょぶちのかっぱ)

放送回No.0465(0291-B)
放送日1981年05月30日(昭和56年05月30日)
出典熊本県菊池市
クレジット演出:高沢孫一 文芸:沖島勲 美術:西村邦子 作画:上口照人
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、肥後の稗方(ひえがた)に、仙太(せんた)という馬喰(ばくろう、馬の売買をする人)が住んでいました。仙太の妻が死んでからは、朝夕に妻の仏壇にご飯をお供えしては手を合わせていました。

ある夏の日、仲間の平吉と大津へ馬を売りに行く途中、媛女渕で一休みする事にしました。平吉がきゅうりの食べカスを淵の中に吐き出すと、それに怒った河童たちがゾロゾロと現れ二人を取り囲みました。二人は謝り「帰りに必ずきゅうりを届けるから」と約束して、どうにか許してもらいました。

しかし、大津で酒を飲んで一人で帰ってきた平吉は、きゅうりを届けなかったので、河童からボコボコにされ財布まで取り上げられてしまいました。それを知った力自慢で気の優しい仙太は、平吉の財布を取り返すために、河童たちと相撲で勝負することになりました。

しかし、河童たちの体力&持久力はものすごく、このままだとマジでヤバい死んでしまうと思った仙太は、途中で食事タイムを取らせてもらい、仏壇から持ってきたおにぎりを食べる事にしました。すると河童たちは、仏壇の米粒から発せられる光を怖がり、財布を投げ出し淵へ逃げていきました。

死んだ妻が助けてくれたのか、仏様が力を貸してくれたのか。とにかく仙太は命拾いしました。それからというもの、媛女渕には二度と河童は現れませんでした。

(紅子 2012-1-26 23:35)


地図:菊池の媛女淵(媛女渕)

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