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No.0455
しょうじきしょうさくのむこいり
正直庄作の婿入り
高ヒット
放送回:0285-A  放送日:1981年04月18日(昭和56年04月18日)
演出:高橋良輔  文芸:沖島勲  美術:あかばんてん  作画:金海由美子
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あらすじ

昔、あるところに、村人たち全員が美しい顔立ちという不思議な村があった。しかしこの村にも、たった一人だけ「庄作」という不細工な男がいた。

庄作は顔立ちは悪かったが、根っからの正直者で働き者だった。村人達は、不細工でバカ正直な庄作を見下し、庄作に難癖を言いタダ働きをさせたり魚を横取りしたりした。だが庄作は嫌な顔せず、いつもニコニコと暮らしていた。

そんな庄作も、胸が痛くなるほど寂しくなる事があった。一人ぼっちの自分の所に、嫁が来てくれればどんなに良いか・・・と思った庄作は、村のお地蔵さんにお願いした。

すると、突然、お地蔵さんの背後から狐が現れた。狐が手に持った桜の枝を振ると、あっという間にその場が庄作の結婚式の会場となった。驚く庄作の横には、大切に思ってくれるキレイな嫁さんが座っていた。突然の事に驚きながらも、庄作は産まれて初めてとても温かい気持ちに包まれた。

翌朝、村人達はお地蔵さんの横で笑顔で眠る庄作を見つけた。村人達は、きっと狐に騙されているのだろうと、ますます庄作を馬鹿にするようになった。だが庄作は、これまで以上にニコニコと、ますます一生懸命に働き通したという。

(紅子 2011-8-13 21:22)


ナレーション市原悦子
出典山口県岩国市
DVD情報DVD-BOX第3集(DVD第13巻)
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追加情報
本の情報講談社テレビ名作えほん第073巻(発刊日:1987年3月)
講談社の300より書籍によると「山口県のお話」
このお話の評価5.9000 5.90 (投票数 20) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/8/13 21:22 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
8件表示 (全18件)
ゲスト  投稿日時 2016/5/12 15:25
何とかをチョキン
かさ  投稿日時 2016/5/6 13:56
結局、不細工には明るさ素直さしかないってことか…悲しい…
ザザダン  投稿日時 2015/12/7 8:05
正直者が馬鹿をみる
救いがなくて庄作がかわいそう
顔がきれいで心の醜い村人に
天罰が下ればいい
ゲスト  投稿日時 2015/10/21 11:39
お地蔵さんのお使いでしょうか?キツネは?
ニコニコと幸せならそれで、良かった良かったです。
神仏のご加護が正直者には沢山あるのでしょうから。
でも、美しい容姿の村人は心が醜いですね。
ゲスト  投稿日時 2015/3/17 2:53
 昔話というのは、主に聞き手がその話から教訓を得るためのもの、あるいは話し手が伝承してゆくべきものを内包したもののはず(例えば、西洋の「青ひげ」は行き過ぎた好奇心を諌めるため、日本の「姥捨て山」は年長者への敬愛を伝えるため)なのに、この話からは教訓が汲み取れない。いわば2ちゃんの「後味の悪い話」や胸糞タグがつくような話。考えられる理由としては、救われない人の心の予防線としての機能。ルクシズムのような合理的だが残酷すぎる差別や努力が報われない世の無常に対して、「下を見れば、こういう悲しい人もいるんだよ。」と、”最下層”の人を設定することで、昔のムラ社会や封建社会にあった抑圧された人々の、いわば精神的緩衝材になっていたと考えれば一応つじつまが合う。既存の問題や差別に対して、その悪い部分を変えるのではなく、その存在を追認して、順応させようとするのがある種日本的な感じもする。この物語の現代的な意味は、今なお多く存在する差別や支配の問題に対して、あるいはこうした問題を抱えた社会に対して、下を見て”納得”や”安心”し、行動を起こさないことに対する警鐘のように感じた。皆がここのコメみたいに、こうした話を通して、現状に対する怒りや憤りを感じてほしいものだ。
ゲスト  投稿日時 2015/2/8 1:13
夢かよ!救いねーな!!
のりくん  投稿日時 2013/8/2 10:51
今回山口県で普段から部落の人間にいじめられていた男性が怒って殺人事件を起こしましたが、このお話を思い出しました。この男性は狐ではなくて犬を飼っていて可愛がっていたみたいですね。悪いけど殺された方に同情できません。庄作も同じ道にはしった可能性はありますよね。
beniko  投稿日時 2011/8/13 21:25 | 最終変更
働き通した、って事は、やはり嫁さんは誰も来てくれなかったってことね。
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