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古屋のもり(ふるやのもり)

放送回No.0045(0026-A)
放送日1976年04月03日(昭和51年04月03日)
出典(表記なし)
クレジット演出:彦根のりお 文芸:沖島勲 美術:前島道子 作画:座間喜代美
ナレーション市原悦子

あらすじ

ある農家にお爺さんとお婆さん、そして馬が一頭いた。この馬を狙って泥棒が忍び込み、梁の上に隠れた。同じ時に、狼も馬を狙って家に入り込んだ。

お婆さんは幼い子どもを寝かしつけようと話をしている。子どもが泥棒より狼より怖いものは何?と訪ねるので、お婆さんはふるやのもりだと答える。ふるやのもりとは古い家の雨漏りのことだが、そのことを知らない狼も泥棒もびっくりする。

やがて雨が降ってきて、天井から雨漏りしてきた。お婆さんが「ふるやのもりが来た」というと、泥棒は驚いて梁から狼の上に落ちる。狼はふるやのもりが自分の上に落ちてきたと勘違い、また泥棒も狼をふるやのもりと勘違いする。

狼は山中を走り回り、泥棒は木の枝を見つけて飛び移った。ちょうどその木に穴が開いていたので、しばらくそこに隠れることにした。ところが、穴が深かったため泥棒は穴の底に落ちてしまった。一方狼は仲間の動物たちに恐ろしい目に遭ったことを話すと、そんなおそろしいやつがこの辺をうろつかれてはたまらんと、泥棒が飛び移った木を確かめにやってきた。

木に開いた穴が怪しいので、猿が長いしっぽを垂らすと、中にいた泥棒は木の蔓と間違えてよじ登ろうとした。驚いた猿は、捕まったらふるやのもりに食べられてしまうと思い、必死に踏ん張ったら、しっぽが切れて、前のめりに倒れ、顔をすりむいてしまった。

それ以来、猿のしっぽは短く、顔も赤いという。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:34 )


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