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二人の甚五郎(ふたりのじんごろう)

放送回No.0435(0272-A)
放送日1981年01月17日(昭和56年01月17日)
出典岐阜県白川町
クレジット演出:若林常夫 文芸:沖島勲 美術:亀崎経史 作画:若林常夫
ナレーション市原悦子

彫り物の名人「左甚五郎」に腕を認められた若者の話

昔、飛騨の山奥に住んでいた佐吉という彫り物の上手な男が、腕試しの旅に出かけました。

旅の途中に泊まった宿屋の主人は、佐吉の腕前にたいへん感心して、彫り物の名人である左甚五郎(ひだりじんごろう)に佐吉の事を紹介しました。 腕を見込まれた佐吉は、さっそく日光東照宮の山門のネコを彫ることになりました。

やがて日光東照宮の仕事も終わり、甚五郎や他の弟子たちとともに、おいしい酒やご馳走で祝賀会を開きました。 夜中みんなが酔っ払って寝込んでいる間に、佐吉の彫ったネコが抜け出してご馳走を食い荒らしてしまいました。

それに気づいた甚五郎は、ネコがもう抜け出す事がないようにネコの目にノミを打ち込んで、目を閉じさせました。そして佐吉を彫り物の真の名人と認め、「飛騨の甚五郎」という名前を与えました。この猫は、「日光東照宮の眠り猫」として評判になりました。

(紅子 2011-11-26 3:23)


地図:眠り猫(日光東照宮)

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