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はち助いなり(はちすけいなり)

放送回No.0433(0270-B)
放送日1981年01月03日(昭和56年01月03日)
クレジット演出:三善和彦 文芸:久貴千賀子 美術:小関俊之 作画:三善和彦

あらすじ

昔、福井県の小浜の殿様が、おしのびで城内を見回っていると、人足(にんそく)が白狐を袋叩きにしている現場に出くわしました。かわいそうに思った殿様は、お城で介抱し山に帰してあげました。

数か月後のある日の事でした。七日以内に江戸まで届けないといけない書状がありましたが、飛脚が病気でたおれてしまいました。代わりの飛脚も見つからず、すっかり困っていた殿様の前に、はち助という男が名乗りでました。

はち助は無事に七日以内に書状を届け、さらに江戸からの返書を持って帰ってきました。普通の飛脚の倍の速さで往復したはち助は、城のおかかえ飛脚となり、頻繁に江戸と小浜を往復するようになりました。とにかく律儀に働くはち助を、殿様は大変かわいがりました。

しばらくして、はち助は再び江戸に向けて出発しましたが、何日たっても帰ってきませんでした。はち助の身を心配した殿様は、ふと以前に「小田原のむく犬には困っています」と言っていたはち助の言葉を思い出し、大急ぎで小田原へ向かいました。そしてある山の途中で、江戸からの返書が入った箱の上で、箱をかばうように死んでいる白ギツネを発見しました。

実は、はち助はあの時に助けた白ギツネの化身で、城に戻る途中にむく犬におそわれ息絶えたのでした。殿様は、はち助の死を悼み、城の中に立派な社(やしろ)を建て、八助稲荷(八助いなり)として祀りました。

(紅子※国際情報社の絵本より 2011-9-22 22:31)


地図:小浜城内の八助稲荷神社

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