放送回 | No.0361(0226-A) |
放送日 | 1980年03月01日(昭和55年03月01日) |
出典 | 水澤謙一(未来社刊)より |
クレジット | 演出:藤原万秀 文芸:沖島勲 美術:久保陽彦 作画:藤原万秀 |
ナレーション | 常田富士男 |
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昔、ある山で桜が満開になった。
そこへトンビとスズメとハトとカラスがやってきて、みんなで花見をすることになった。トンビは魚を取り、スズメは町へ酒を買いに、ハトは料理をし、カラスは風呂敷や椀を借りに行くこととなった。
トンビ・スズメ・ハトがそれぞれの仕事を終えてくたくたになっている頃、ようやくカラスが戻ってきた。
カラスは花見の酒盛りの前に、余興で楽しもうと提案した。まずはトンビが笛を吹いた。それにあわせてスズメが三味線を弾いた。ハトはトンビ・スズメの演奏に合わせて、豆絞りの手拭いをほおっかむりして踊りだした。
ふと気が付くとカラスの姿はなく、料理も酒もすべてなくなっていた。カラスが全部一人で食べてしまったのである。トンビ・スズメ・ハトは悔しがったがもう遅かった。
トンビがカラスを見るといじめるようになったのは、この時からだということである。
(投稿者: カケス 投稿日時 2013-9-15 14:48 )
地図:新潟県十日町市松之山湯本(地図は適当) |