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三人のなまけもの(さんにんのなまけもの)

放送回No.0343(0215-B)
放送日1979年12月15日(昭和54年12月15日)
出典片平幸三(未来社刊)より
クレジット演出:藤原万秀 文芸:沖島勲 美術:亀崎経史 作画:藤原万秀
ナレーション常田富士男

3人の怠け者は楽がしたいと神様にお願いしたが逆に懲らしめられた。

昔、あるところに大工と反物屋と木びきとがおった。みんな、ものすごい怠け者ばかりだった。

大工は「金づちを使わねぇで家が作れたらいいじゃろうな。板や柱がのりみたいにくっついたらさぞ楽だろうな。」と思っていた。この大工には何度も手を叩く癖があった。

反物屋は「反物が引っ張るだけ伸びればいいなぁ。」と楽な金もうけを考えていた。この反物屋には頻繁に鼻を引っ張る癖があった。

木びきは「もっと簡単に木が切れる方法がねぇもんかな。」と考えていた。この木びきには手で脚をポンポン叩く癖があった。

ある日、3人で昼寝をしていると大工がいいことを思いついた。「そうじゃ。神様にお願いしてみっぺ。」反物屋も木びきも賛成し、もっと楽ができるようにその場に寝たままお祈りを始めた。すると、どこからともなく霧が現れ、神様が出てきて巻物を置いていった。3人は大喜び。それぞれ、手を叩いたり、鼻を引っ張ったり、手で足を叩いたりした。ところが、大工の手は合わさったまま剥がれなくなり、反物屋の鼻は伸びたまま戻らなくなり、木びきの脚は叩いた拍子にポキンと折れてしまった。

3人はさんざん泣いたりわめいたりしたのだが、これは神様がこの怠け者たちをこらしめようとなさったことなので、もうどうすることもできんのじゃった。それにしてもあの巻物には一体何が書かれていたのだろうか。

(投稿者: もげお 投稿日時 2012-3-20 19:50)


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