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山のばばさの里がえり(やまのばばさのさとがえり)

放送回No.0309(0193-A)
放送日1979年07月07日(昭和54年07月07日)
クレジット演出:殿河内勝 文芸:沖島勲 美術:亀崎経史 作画:殿河内勝

あらすじ

日本のむかし話3(松谷みよ子,1973年11月20日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。

昔、青森の山奥に、蚕を飼って暮らすおせんという可愛らしい娘がいました。

夏の初め頃、おせんは山の桑畑に桑の葉を採りに出かけましたが、行方不明になりました。おせんの母親も村人たちも必死に探しましたが結局見つからず、「神隠し」と言われました。

かれこれ五~六十年の月日がながれたある年の事、恐ろしいほどの嵐の日がありました。戸締りをしっかりしていたおせんの家に、世にも恐ろしい形相をした婆さまがすうっと入ってきました。

この婆さまは昔に行方不明になったおせんでした。おせんは、山のモノ(山男か山おじか)の所へ嫁入りし、長い年月を山で暮らしていたが、ようやく里帰りをしても良いと許可が出たので顔を見に来た、と説明しました。

そこでおせんの家の者は、精一杯のご馳走をして山の婆さま(おせん)をもてなしました。山の婆さまは山での暮らしが長かったので、里のご馳走はどれも塩辛く感じ、口に合わないようでした。

山の婆さまは二日ほど泊まって、また来るからと言い残し、山へ帰っていきました。

それから何年かは、嵐の日になると必ず山の婆さまが訪ねてきました。それを知った村人たちは、「嵐の日になると怖い山の婆さまがきっと来るぞ」と言って、しっかり戸を閉めて外へ出る者はなかったそうです。

(紅子 2014/4/12 22:37)


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