子のないじっちゃとばっちゃがオンゴロという犬とネンゴロという猫をわが子のようにかわいがって育てていた。
ある日、じっちゃは畑でかわいらしい小さな蛇を見つける。この蛇もオンゴロ・ネンゴロと一緒に子どものように育てることにした。
しかし、ノロと名づけられた蛇は大変大きく育ち、近所の人々が怖がってしまう。仕方なく、ノロは山に返された。
その際ノロは育ててもらったお礼に何でも願い事を叶えてくれるふしぎな玉を置いていく。ばっちゃは玉に頼んで十七、八の男の子を出してもらう。
しかしこの子は乱暴な怠けもので、ついにはじっちゃとばっちゃが留守の間に玉を持ち出して姿をくらましてしまう。
オンゴロとネンゴロは玉を取り戻すため長い旅に出る。ついには突き止め、玉を取り戻すが、帰途に玉を魚にとられてしまう。
どうにか玉を取り戻してじっちゃとばっちゃの家に戻ったものの、オンゴロとネンゴロは疲れ果てて死んでしまった。
(引用/龍学-dragonology-)
ナレーション | 常田富士男 |
出典 | 瀬川拓男(角川書店刊)より |
出典詳細 | 動物の世界(日本の民話01),瀬川拓男,角川書店,1973年5年20日,原題「犬と猫と蛇の玉」,伝承地「東北地方」 |
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