放送回 | No.0030(0015-B) |
放送日 | 1976年01月17日(昭和51年01月17日) |
出典 | (表記なし) |
クレジット | 演出:児玉喬夫 文芸:沖島勲 美術:稲場富恵 作画:高橋信也 |
ナレーション | 市原&常田 |
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源氏の総大将源義朝は平氏の手によって討たれ、その妻常盤は今若、乙若、牛若の三人の子どもとともに捕まり、平清盛の前に連れ出された。清盛は子ども達の首をはねるように命じるが、常盤の懸命の願いにより、寺に預けることで子ども達の命は助けて貰えることとなった。やがて牛若は七歳になり、約束どおり寺に預けられ、鞍馬山の中にある寺で僧侶としての厳しい修行生活が始まった。
ある時、牛若丸が一人で勉強していると、見かけぬ坊主が牛若の名を呼ぶ。その者は鎌田正近と名乗り、牛若が源義朝の子であることを明かし、源氏再興を目指すようにと言う。それから牛若は鞍馬山でカラス天狗を相手に剣の修行を始める。剣の腕は見る間に上達し、牛若は十五の時に鞍馬山の寺から姿を消す。
その頃、京都では弁慶という乱暴者が道行く侍から刀を奪っては千本集めているという噂が広まっていた。そして今夜がその千本目になるという日、五条の大橋を笛を吹いて歩いてくるのは、あの牛若丸だった。弁慶が腰に差した刀を見て、これこそ千本目の刀に相応しいと言い、牛若に勝負を挑む。牛若は弁慶の振るう長刀をひらりひらりと交わし、扇を額に投げつけると弁慶はひっくり返ってしまった。弁慶は降参し、牛若丸の家来として仕えることになった。
牛若丸はやがて源九郎義経と名乗り、兄頼朝と共に兵を挙げ、平家を討ち滅ぼすことに成功したのである。
(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 14:29 )
地図:鞍馬山 |