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赤岩ん淵の八つ目(あかいわんぶちのやつめ)

放送回No.0245(0153-A)
放送日1978年09月30日(昭和53年09月30日)
出典熊本のむかし話(日本標準刊)より
クレジット演出:漉田實 文芸:漉田實 美術:馬郡美保子 作画:上口照人
ナレーション常田富士男

あらすじ

白川(しらかわ)の流れる弓削(ゆげ)のあたりに、暗く恐ろしげな赤岩ん淵(赤岩の淵)があった。この辺りでは毎年、弓削の子供たちが河童にしりを抜かれて溺れ死んでいたので、村人たちはおちおちしていられなかった。

ある日、岩の上で寝ている河童を見つけた村人たちは、日頃の悪さをこらしめるため捕まえた。その河童は、淵の底にいる「八つ目の化け物」を退治してくれたら、これからは子供たちの尻を抜かない、と誓った。

そこで村人たちは、力自慢の若者たちを集め、淵に船を出した。一人の若者が水の中に飛び込んで探してみると、確かに淵の底に怪しい八つ目の化け物がいた。若者たち数人で、八つ目の化け物に縄をかけ船へ引っ張り上げると、なんとそれは千歯(千歯こき、農機具)だった。

水から引き揚げた千歯を見た河童たちは、恐ろしがって立田山(龍田山)の方へ逃げて行った。翌年から、弓削のあたりではおぼれ死ぬ子供は一人もいなくなった。

(紅子 2011-10-15 1:32)


地図:弓削(地図は適当)

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