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馬の毛をぬくカッパ(うまのけをぬくかっぱ)

放送回No.0241(0150-B)
放送日1978年09月09日(昭和53年09月09日)
出典東京のむかし話(日本標準刊)より
クレジット演出:冨沢雄三 文芸:沖島勲 美術:石津節子 作画:冨沢雄三
ナレーション常田富士男

あらすじ

昔、江戸は隅田川の今戸(いまど)という所に、働き者の与八という馬方がいました。

ある朝、与八がいつものように馬小屋の様子を見に行くと、身の丈が4尺くらい(約120cm)のカッパが馬のしっぽを引っ張ろうとしていました。与八は大切な馬にいたずらされていると思い、腹を立てながら棍棒を片手に馬小屋に入って行きました。

カッパは与八に追い詰められて、涙を流しながら許しをこいました。「お許しください。意地悪な川魚たちにいじめられ寝場所も奪われてしまい、馬のしっぽで魚を懲らしめる罠を作ろうと思いつきました。悪い事とはわかっていたのですが、馬の毛を盗みに来ました」と、土下座をして謝りました。

与八は、気の弱い小さなカッパを可哀想に思って、馬のしっぽの毛を5.6本ほど抜いてカッパに渡しました。カッパは何度もお礼を言いながら、大喜びで帰っていきました。

しばらくたったある日のこと、馬小屋にきたない袋が置いてありました。中を開けてみると、たくさんの小判が入っていました。与八は「きっと、あのカッパがお礼に持ってきたのだろう」と、元気なカッパの様子を想像しながら、その後も毎日元気に働きましたとさ。

(紅子 2013-12-22 21:17)


地図:今戸(地図は適当)

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