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びゃくうん寺の強盗(びゃくうんじのごうとう)

放送回No.0192(0118-B)
放送日1978年01月21日(昭和53年01月21日)
出典山口のむかし話(日本標準刊)より
クレジット演出:高橋信也 文芸:沖島勲 美術:内田好之 作画:高橋信也
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、小さな村の小さな寺(闢雲寺、びゃくうんじ)に強盗が入った。強盗は、お経をあげている和尚に包丁を見せ、金を出すように脅した。

しかし、3年続きの飢饉により、この貧乏寺には金など全く無かった。寺中を探し回る強盗を手伝い、和尚も一緒になってあちこち探してみたが、結局一文も出てこなかった。あきらめた強盗は、貧乏寺に腹を立てながら手ぶらで闢雲寺を出て行った。

しばらく歩いていると、さっきの和尚が走って強盗を追いかけてきた。和尚は、「あれからまた探してみたら、三文も出てきたから」と、そのお金を強盗に差し出した。

強盗は、和尚の優しい心根に触れて久しぶりに温かい気持ちになった。そして、「もう二度と強盗はしない」と、心に誓った。

(紅子 2011-9-12 4:59)


参考URL(1):http://www1.ocn.ne.jp/~itoku/sekiguti.htm
地図:泰雲寺(闢雲寺)

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