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たにし長者(たにしちょうじゃ)

放送回No.0018(0009-B)
放送日1975年03月04日(昭和50年03月04日)
出典(表記なし)
クレジット演出:藤本四郎 文芸:平見修二 美術:藤本四郎 作画:樋口雅一
ナレーション市原悦子

あらすじ

子どものない夫婦は、毎日水神さまに子どもを授かれるようにとお祈りしていた。するとある日、おかみさんが産気づいたが、産まれた子どもはなんとたにしだった。それでも夫婦は水神さまからの授かりものと思って大事に育てた。そして20年の歳月が流れ、二人はすっかり年をとってしまったが、たにしはたにしのままだった。

しかしある日突然、たにしが二人を楽にしてやると言うので、たにしに言われるままに、長者さまに納める年貢の米俵を馬にのせて、米俵の上にたにしをのせた。たにしは上手に馬を操り、長者もすっかり感心して、自分の娘の婿にならないかと言う。たにしは喜んで承知したが、長者の娘の内、姉のほうは、たにしの嫁になんかならねえと怒ってしまう。ところが妹のほうは、水神さまの申し子ならきっと良いことがあるでしょう、と言ってたにしの嫁になることを承知した。

こうして長者の妹娘は夫婦と一緒に暮らして良く働いたので、夫婦もだいぶ楽になった。こうして1年が過ぎ、たにしと嫁は薬師さまのお祭りを見物しに出かけた。嫁は願掛けをしたいからと言って、たにしを田んぼのふちに置いて姿を消した。それを見ていた長者の姉娘はたにしの好きな餌をまき、たくさんのたにしが田んぼからやって来た。姉娘は次に「カラスでてこい、たにしやるぞ」と言うとたくさんのカラスがやってきてたにしをつつきはじめた。

そこへ嫁が戻ってきて、慌ててたにしの上にはいつくばってかばった。すると帯の下のたにしが大きくなり、若者の姿になった。嫁の願いが通じてたにしは立派な若者になったのだった。その後二人は商売をはじめる。たにしの亭主の話が評判となったおかげで店は大繁盛し、たにし長者といわれるようになった。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:58 )


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