お爺さんが畑に豆をまこうと、畑を耕していたが、そこにたぬきがやってきて播くはずの豆を全部食べてしまった。怒ったお爺さんはたぬきを縛り上げて天井から吊して畑仕事にでかけた。
狸はおばあさんに自分が悪かったと反省するふりをして縄を解いてもらうと、杵をつくのを手伝うと言ってお婆さんを杵でつき殺してしまう。
お爺さんは悲しみのあまり何日も何日も墓の前で泣いていた。それをみかねた前山に住むうさぎが仇を討つと約束する。
うさぎは狸に薪を拾うのを手伝ってくれと言い、狸の背負った薪に火をつけて狸に大やけどを負わせる。その後、やけどの薬と言って味噌に唐辛子を混ぜて摺ったものをぬり、追い打ちをかける。そして仕上げに魚を食べさせると言って、泥で船を作らせて狸をおぼれ死にさせた。
(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:52 )
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | (表記なし) |
備考 | K・S・Rとは、K=座間喜代美、S=池田志津子、R=斉藤礼子、という意味。二見書房の絵本に新潟のお話と明記あり。 |
本の情報 | サラ文庫まんが日本昔ばなし第12巻-第056話(発刊日:1977年2月15日)/童音社BOX絵本_第37巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/二見書房まんが日本昔ばなし第12巻-第45話(発刊日:2006年7月18日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第41巻(絵本発刊日:1985年11月15日)/講談社テレビ名作えほん第013巻(発刊日:1977年11月) |
サラ文庫の絵本より | 絵本巻頭の解説によると「新潟県の昔ばなし」 |
童音社の絵本より | 絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「青森県の昔ばなし」 |
講談社のデラックス版絵本より | 「かちかち山」は、「桃太郎」「さるかに合戦」「花さかじいさん」「したきりすずめ」と並ぶ「日本五大昔ばなし」のひとつで、江戸時代から広く親しまれている話です。話の内容は、前半のたぬきがおばあさんを殺してしまう話と、後半のうさぎのあだ討ち話から成り立っていますが、それぞれ別の話として伝わっている地方もあります。いずれにせよ、前半のずる賢く憎々しげなたぬきに対し、後半のたぬきはどこか間が抜けていて、うさぎにころりと騙されてしまうあたりあ、こっけいで同情をさそうほどです。悪いことをすると最後は自分がひどい目にあいますよ、といったありきたりの教訓をこえて、昔ばなしのもつ生き生きとしたバイタリティーを感じさせる話です。(東北地方の昔ばなし) |
講談社の300より | 書籍には地名の明記はない |
レコードの解説より | LPレコードの解説によると「新潟地方の昔ばなし」 |
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