放送回 | No.0142(0087-B) |
放送日 | 1977年06月04日(昭和52年06月04日) |
出典 | おのちゅうこう(未来社刊)より |
クレジット | 演出:漉田実 文芸:漉田実 美術:阿部幸次 作画:上口照人 |
ナレーション | 常田富士男 |
昔、五料(ごりょう)という村の原っぱにお地蔵さんがいて、村の子供たちはお地蔵さんの周りでいつも楽しく遊んでいました。
ある日、たまたま通りかかった馬子が、馬の背に乗せた荷物のバランスをとるため、お地蔵さんを乗せてそのまま立ち去って行きました。大好きなお地蔵さんがいなくなって、五料の子供たちはとても悲しみました。
ある夜の事、馬子が寝ていると枕元にお地蔵さんが現れ「私は五料が恋しい」と、涙を流しました。びっくりして飛び起きた馬子は、道端に置いていたお地蔵さんを馬の背にのせて、いそいで五料に連れ帰りました。
お地蔵さんはこうして無事に五料に戻り、子供たちもまた原っぱに集まるようになりました。子供たちのはしゃぐ声を聞きながら、お地蔵さんは嬉しそうに笑っていました。
(紅子 2011-12-6 19:45)
地図:安中市松井田町五料の夜泣き地蔵(この辺か) |