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ねずみの嫁(ねずみのよめ)

放送回No.1402(0891-A)
放送日1993年06月12日(平成05年06月12日)
出典(表記なし)
クレジット演出:前田こうせい 文芸:沖島勲 美術:青木稔 作画:前田こうせい
ナレーション常田富士男

世界一の良い嫁は身近にいるもんです

世界一の良か嫁ごを探して旅するネズミの男がいた。旅の途中、腹がへって倒れているところに、やさしいネズミの娘さんに出会った。

ネズミの娘さんは「皆を温かく包み込む太陽が一番偉い」と言うので、男は太陽を嫁さんにしようと決めた。ところが、男は人に頭を下げるのが苦手なので、代わりに娘さんにたのんで、太陽さんのところに行ってもらい、嫁になってもらえるようお願いした。

しかし、ネズミの娘さんが太陽にお願いに行くと、「月さんの方が偉いよ」と言われた。
月さんにお願いに行くと、「雲さんの方が偉いよ」と言われる。
雲さんにお願いに行くと、「風さんの方が偉いよ」と言われる。
風さんにお願いに行くと、「風も通さない壁に穴をあけるネズミの方が偉いよ」と言われる。

その事をネズミの男に伝えると、「じゃあお前を嫁にすることに決めた」と言ったが、娘はそれを断った。

娘は男のことが嫌いな訳ではなかったが、男の身勝手さゆえに求婚を断ったのだった。

求婚を断られた男は娘の家を去り、失意に打ちひしがれて道をトボトボと歩いていた。するとこれを見て可哀想に思った雷様が、見かねて男に雷を落とした。ネズミの娘はびっくりして家から出て、男のそばに駆け寄り男を看病した。

その後、心を入れ替えて身勝手さを直した男はこの娘と結ばれた。ネズミの男は、ようやく世界一の良か嫁をもらう事ができたのだった。

(紅子 2011-6-14 18:25


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