ずっと大昔、二人の神様が人間の国を守るために、この世に下りていた時の事でした。
ある日、上ン国(うえんくに)の神は、中ン国(なかんくに)の神から、凶悪な大鬼を退治してくれるよう頼まれた。しぶしぶ引き受けた上ン国の神は、恐る恐る大鬼が住む島に乗り込んだが、大鬼の手下であるオオカミに八つ裂きにされ死んでしまった。
上ン国の神の嫁さんは、夫の無残な最期を知り、かたき討ちに鬼の島へ乗り込んだ。しかし、気の強い嫁さんも、鬼の家来たちにあっという間もなく殺されてしまった。
それから月日が流れ、山の神に預けられていた上ン国の神の子供(男の子)が、両親のかたき討ちに出かける事になった。空の神にとてつもない怪力パワーをもらった男の子は、恐ろしい大鬼たちが住む岩屋もろとも地獄の底まで蹴っ飛ばして退治した。
そして、中ン国の神の家にも乗り込み、命乞いする中ン国の神もやっつけた。それからは、上ン国も中ン国もこの男の子が立派に守り、人間界はだんだん住みやすい世界になったそうな。
(紅子※サラ文庫の絵本より 2011-9-24 21:16)
ナレーション | 未見のため不明 |
出典 | クレジット不明 |
本の情報 | サラ文庫まんが日本昔ばなし第26巻-第128話(発刊日:1978年11月24日) |
サラ文庫の絵本より | 絵本巻頭の解説によると「九州の昔ばなし」 |
このお話の評価 | 8.80 (投票数 5) ⇒投票する |
⇒ 全スレッド一覧