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No.1389
よめさんのみやげ
嫁さんのみやげ

放送回:0882-B  放送日:1993年03月20日(平成05年03月20日)
演出:フクハラ・ヒロカズ  文芸:沖島勲  美術:小出英男  作画:フクハラ・ヒロカズ
山形県 ) 7216hit
あらすじ

昔、実家に帰省した嫁は、嫁ぎ先へ豪華なお土産を持って帰るのがならわしの村がありました。この村の甚平さん家の嫁さんは、実家が貧乏だっためお土産を用意する事ができず、いつも帰省を憂鬱に思っていました。

今日も、実家から嫁ぎ先へ戻ろうとしていた所に、父親が小さな杉の苗をお土産に持たせてくれました。嫁さんは「どこにでもあるつまらない物だから」と、帰り道の途中にある沼に捨てて、手ぶらでコソコソ隠れるように帰っていきました。いつも手ぶらで帰ってくる嫁を見て、村人たちは陰口を言っていました。

ある時、この嫁さんが実家からいつもの杉の苗を持って帰ってきました。途中で、沼に杉の苗を投げ捨てようとした所で「いつも杉の苗をありがとう」と声が聞こえてきました。驚いている嫁さんの前に、沼の中からヌッと出てきたのは、沼の主という白ひげのお爺さんででした。

主は杉の苗のお礼にと、嫁さんを沼の底の御殿に連れていきました。沼の底には、嫁さんからもらった杉の苗で、立派な杉の林ができていました。美味しいご馳走を振舞いながら、沼の主は「お父さんの気持ちなのだから、恥ずかしがらずに杉の苗を持ってかえるといい」と嫁さんに言い聞かせました。

嫁さんは、主に言われた通り、杉の苗を嫁ぎ先に持って帰ってみると、義父も義母も心から喜んでくれました。早速、義父が杉の苗を大切に裏山に植えてみると、あっという間にハゲ山がたちまち立派な杉の林になりました。

(紅子 2012-7-29 2:50)


ナレーション常田富士男
出典澤渡吉彦(未来社刊)より
出典詳細出羽の民話(日本の民話06),澤渡吉彦,未来社,1958年04月20日,原題「嫁さんのみやげ」,採録地「西置賜郡」
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※掲載情報は 2012/7/29 2:50 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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芝太郎  投稿日時 2012/7/29 12:41 | 最終変更
現在では杉の林は、手入れが無いと荒れてしまい、
大量の花粉を出すことで、花粉症の人には迷惑な存在になってしまってますからね
かつて良い物だったんですけど
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