放送回 | No.1383(0878-B) |
放送日 | 1993年02月20日(平成05年02月20日) |
出典 | 岐阜のむかし話(日本標準刊)より |
クレジット | 演出:あがわさち 文芸:沖島勲 美術:阿部幸次 作画:坂本英明 |
ナレーション | 市原悦子 |
炭焼きの五平のカミさんが病気で寝込んでしまったので、精のつくものを食べさせたいと思った五平は炭を抱えて町へ商いに出かけました。
しかし炭はちっとも売れず、五平がしょんぼりしていると、橋の下で焚火をしている坊さんが声をかけてきて炭をどんどん火にくべろというので、買ってもらえると思った五平はありったけの炭をくべました。しかし坊さんは一文無しというではありませんか。
五平は怒りましたが火のついた炭を取り返すわけにもいかずガックリしていると、坊さんはお礼にと、そばにあった木切れを拾って小刀であっという間にニワトリを彫ってよこしました。
トボトボと家に帰る途中、腹が立ちが収まらない五平がもらったニワトリを投げ捨てると、不思議な事に木彫は動きだして本物になりました。
五平が持って帰ってきたニワトリはたまごを産んだので、それを食べて滋養のついたカミさんはすぐに元気になりました。ニワトリはそれからも毎日ふたつづつ卵を産んでくれたそうです。
(投稿者: ひかる 投稿日時 2012-1-30 14:02 )