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カサ売りお花(かさうりおはな)

放送回No.1382(0878-A)
放送日1993年02月20日(平成05年02月20日)
出典(表記なし)
クレジット演出:前田こうせい 文芸:沖島勲 美術:前田こうせい 作画:前田こうせい
ナレーション常田富士男

傘を売り歩く少女と河童の化け物の話

昔、ある所にお花という傘を売って歩く働き者の女の子がいました。雨の日も風の日も、両親が作った傘を売り歩いていましたが、雨の降らない日は傘は売れないのでいつも帰りが遅くなってしまうのでした。

ある夜の事、帰り道を急いで歩いていたお花に、体の大きな婆様が話しかけてきました。暗い道が怖かったお花はホッとして、しばらく一緒に歩いていましたが、婆様の手足にうろこが付いている事に気が付きました。この婆様は女川(めかわ)の主の河童の化け物だったのです。

慌てて走り出したお花を捕まえようと、化け物も正体を現して猛スピードで追いかけてきました。命からがら塩たき小屋にかけ込んだお花は、塩カゴの中にかくまってもらいました。さらに塩たき爺さんは、お花の回りにたくさんの魔除けの塩をまいてくれました。

化け物が、塩に触れないように体を長くのばしてお花に近づこうとしたその時、塩たき爺さんは高く積み上げていた塩カゴを引き倒しました。大量の塩が化け物に降りかかると、化け物の体が半分溶けてしまい、残った足だけが真っ暗な夜道を逃げていきました。

こんな事もあって、お花と塩たき爺さんの話は評判となり、お花の傘は良く売れるようになりました。

(紅子 2012-1-24 0:25)


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