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ゴマまんじゅう(ごままんじゅう)

放送回No.1324(0839-A)
放送日1992年04月18日(平成04年04月18日)
クレジット演出:こはなわためお 文芸:沖島勲 美術:なかちか東 作画:坂本英明
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔あるところに、旅の坊さんが今夜の宿を探しておりました。

坊さんはやがて、森を背にして建つ、粗末な家の前に来ました。そこには一人のばあ様が住んでおり、ばあ様は快く坊さんを泊めてくれました。

その夜のこと、何か怪しげな雰囲気で目を覚ました坊さんが隣の部屋をのぞくと、ばあ様がいろりにゴマの種をまいていました。ゴマはみるみる大きくなり、あっと言う間に実をつけました。ばあ様はそれをすべて摘み取って、あやしげなゴマまんじゅうを作りました。

翌朝、朝食に昨夜のあやしげなゴマまんじゅうが出されました。坊さんは、散歩に出かけるふりをして、近くの店でばあ様のゴマまんじゅうとよく似たまんじゅうを買ってきました。やがてばあ様の家に戻り、ばあ様がお茶をいれなおしている間に素早くまんじゅうをすり替えました。

お茶が出され、坊さんがまんじゅうを食べても何も起こりません。坊さんはばあ様に「散歩の土産だ」といって、ばあ様のゴマまんじゅうをばあ様に食べさせました。するとばあ様はたちまち牛になってしまいました。

そして牛になったばあ様に「今まで自分のしてきたことを、御仏に謝れ」と小さな仏像を出して叱りました。坊さんは、これまでにばあ様が売った牛をすべて買い取り、ばあ様の家に連れてきました。

たくさんの牛たちはもーもーと泣きながら「ひどいめにあったぞ」、「人間の姿に戻せ」とばあ様に言いました。それを聞いた仏様はばあ様に「本当のゴマまんじゅうを作って、牛たちに食べさせるように」と言いました。

まずは坊さんが本当にゴマまんじゅうを1個作って、ばあ様に食べさせました。するとばあ様は元の姿に戻りました。ばあ様はすぐに本当のゴマまんじゅうをたくさん作って、牛たちに食べさせ、元の姿に戻しました。

それからばあ様は旅人達に親切になったということです。

(投稿者: カケス 投稿日時 2013-10-29 21:52)


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