No.1274
えのしまべんてん
江の島弁天

放送回:0805-B  放送日:1991年07月20日(平成03年07月20日)
演出:若林忠生  文芸:沖島勲  美術:なかちか東  作画:久保田彰三
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あらすじ

昔、薩摩には夏になると、必ず鱶九郎(ふかくろう)という人攫い(ひとさらい)が来ていた。本拠地は分からず、四国の宇和島と言う者もいれば、瀬戸内海の因島と言う者もいた。

薩摩はたばこの名産地で、畑中がたばこだらけだった。たばこは大人の背よりも高く、畑に人が隠れていても分からないので、鱶九郎はたばこ畑に忍び、次々と女を攫っていった。

ある日の夜、鱶九郎が舟に乗って島から出ようとすると、霧が濃くなって一寸先も見えなくなった。舟に乗って進んでいると、「もし、そこの舟どこへ行くのですか」と、聞こえたので、辺りを見回してみると舟の舳先に娘が立っていた。「私は、この浜の育ちで、この辺りの事なら目隠しされていても、手に取るように分かります。私の言うとおりに進みなされ」と言って舟を進ませた。人攫いたちは、娘の言うとおり進んだ。

しばらくすると、島が見えたので舟をつけて一休みしていた。すると、むこうから六艘の舟が来て、浜に舟をつけて降りてきた。この舟には槍や弓を持った役人が乗っており、人攫いたちは一人残らず役人に捕まった。

攫われた娘たちが、島の近くで消えた不思議な娘の事を役人に話すと、役人も「自分たちに人攫いの事を知らせに来たのも娘だった。」と言う。娘たちが島を調べていると小さな社があって、開けてみると、さっきの娘にそっくりな弁財天様の像があった。不思議なことに、人攫いに捕まった娘を哀れに思った弁財天様が助けてくれたのだ。

それから薩摩は平和になり、安心して暮らせるようになった。弁財天様が祀られているこの島は、海潟温泉の目の前にある江の島だということだ。

(投稿者: KK 投稿日時 2012-10-4 20:38 )


参考URL(1)
http://www.kyosuiren.or.jp/html/page0146.html
ナレーション市原悦子
出典鹿児島の伝説(角川書店刊)より
出典詳細鹿児島の伝説(日本の伝説11),椋鳩十,角川書店,1976年10年10日,原題「江の島弁天」
場所について鹿児島県垂水市海潟の江の島(地図は適当)
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地図:鹿児島県垂水市海潟の江の島(地図は適当)
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※掲載情報は 2012/10/5 3:37 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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トモメル  投稿日時 2014/4/24 15:08
紅子さま、いつも楽しく拝見しております 感謝です

垂水市の江の島ですが、下記サイトにありましたのを、転載します
http://www.osumi.or.jp/sakata/bunkazai/kugyuisi.html

大隅史跡探訪 江ノ島と公卿石 2013年12月04日 (垂水市)

江ノ島は垂水市海潟の200mの沖の鹿児島湾に浮かぶ周囲1km,最高点63mの無人島である。桜島の雄姿を背景にした景勝地で、かつての昭和30年・40年代の高度成長期にはキャンプ場となっており、対岸の海潟温泉とともに観光客で賑わっていた。江ノ島を望む和光保育園裏手に江ノ島の名の由来となった「公卿石」が文化財として保存されている。江ノ島は元は弁天島と呼ばれていたが今から420年前(1593年頃)前に近衛関白信輔(のぶすけ)公が荘園巡視したとき、この地を訪れこの絶景を見て「桜島は冨士の山を望むがごとく弁天島は鎌倉の江の島に似たり」と絶賛したという。それから弁天島を江ノ島と呼ぶようになったが、そのとき信輔公が腰掛けて眺めた石がこの「公卿石」だと伝えられる。、は「公卿石(くげいし)」とよばれている。

備考:近衛信輔(1565~1614年)は、安土桃山時代の公家で近衛前久(さきひさ)の嫡男として誕生。元服した際に織田信長から一字を貰い信基(のぶもと)と名乗り、のちに、信尹(のぶただ)、信輔と称し、号を三貎院(さんみゃくいん)ともいう。文禄3(1594)年に豊臣秀吉と対立して坊津に配流され、二年ほどして許され、帰る途中にここに立ち寄ったという。当時下大隅(垂水)は近衛家の荘園だった関係で島津と近衛家は近い関係にあった。
mikan  投稿日時 2013/9/4 16:28
こんにちは。ご労作を楽しく拝読しております。

「江ノ島の弁天様」といえば、関東の人間は神奈川県藤沢市の江ノ島を思い出してしまいますが、鹿児島のお話なのですね。関係あるのかな?
今度、藤沢の江ノ島にいったら、由来など書いてないか確かめてみたいです。
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