放送回 | No.1225(0774-B) |
放送日 | 1990年11月17日(平成02年11月17日) |
出典 | 日向野徳久(未来社刊)より |
クレジット | 演出:小林治 文芸:沖島勲 美術:千葉秀雄 作画:小林治 |
ナレーション | 市原悦子 |
昔、ある所に貧乏な百姓夫婦がおりました。
ある寒い冬の日、突然、屋根を突き破って男が落ちてきました。自分は貧乏神だ、住みにくいから出て行く、といいます。
しかし夫婦は「外は寒いからせめて明日の朝」とか言って引きとめようとします。「温まるから」と雑炊を食べさせようとしたり。貧乏神は「その人の良さがイヤなんだ!!」と怒って出て行きした。
しかし出て行くときに、「今夜の四つ時(22時)頃、街道の一本松の下に行ってみろ」と言い残しました。「神様の言うことだから」と、それに従って行って見ると、馬が大量のクソをたれるだけでした。
そのあまりの量にビックリして逃げ出してしまいましたが、「肥やしになる」と気付き、馬糞を拾っていると、なんと馬糞は小判になりました。馬がたれたクソは一里半も続き、これら全てが小判に変わり、夫婦が朝までかかっても拾いきれないほどだったそうです。
(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)