男が山で女に出会う、その女は悲しそうで何か分けありのようだ。
男は女を家へ連れて帰って夫婦になる。 二人の間に子供ができたのだが、女は外に小屋を作ってもらい、そこに移り住みお産が終わるまで決して覗かないでくれと言う。男は承諾したのだが、小屋から赤ん坊の声が聞こえたときに、嬉しさのあまり小屋の中を覗いてしまった。
しかし、男が見たものは、生まれたばかりの赤ん坊を抱えながらとぐろをまく白い大蛇だった。 女の姿になった大蛇は、もう男とも子どもとも一緒には暮らせないと言う。女は自分の片方の目を取り出し、子どもにこれをしゃぶらせて育ててくれと言いその場を立ち去る。
男は女に言われたとおり目玉をしゃぶらせながら子どもを育てる。 しかし、目玉はだんだん小さくなっていきついには無くなってしまった。 男は泣く子どもの為女を捜しに行く。
山の奥深くの湖まで来たときに大蛇を見つけ、目玉がなくなったことを告げると、大蛇はもう一つの目玉を男に差し出した。大蛇は、これで目が見えなくなってしまうので、朝と晩に鐘を鳴らしてくれるように男に頼む。
男は約束を守り朝と晩に鐘を鳴らすことにするのだった。子どもは、少し成長すると大蛇のすむ湖に行き「おっかー」と呼んでみたが、 大蛇が姿を見せることは一度も無かった。
(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | (表記なし) |
VHS情報 | VHS-BOX第6集(VHS第56巻) |
本の情報 | サラ文庫まんが日本昔ばなし第18巻-第088話(発刊日:1977年8月20日)/講談社テレビ名作えほん第024巻(発刊日:1978年3月) |
サラ文庫の絵本より | 絵本巻頭の解説には地名の明記はない |
講談社の300より | 書籍には地名の明記はない |
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