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五郎のおきあがり小法師(ごろうのおきあがりこぼうし)

放送回No.1200(0758-A)
放送日1990年07月21日(平成02年07月21日)
出典二反長半(鎌倉書房刊)より
クレジット演出:出崎統 文芸:沖島勲 美術:くーや 作画:くーや
ナレーション常田富士男

あらすじ

ある所に、五郎といういつも大ボラを吹いている男の子がいた。

五郎はいつも「おらに、できねぇことはねぇ」などと言っていたものだから、父親が「じゃあ、三文やるからで大金持ちになってみろ」と、無理難題を言い渡した。

五郎は、自信たっぷりに三文を持って旅にでた。旅の途中、神社でおもちゃの小法師二つを三文で買った。神社の中で寝ていた五郎の耳に、相撲をとっている音が聞こえてきて起きてしまった。その音は、さっき買った二つの小法師が相撲をとっている音だった。

この様子を見た五郎は、これで何か商売をしようと考えた。翌朝、五郎は町に行き庄屋さんに「浜で、小法師で相撲をとらせるから人を集めてくれ」と言った。庄屋さんは「そんな事の為に、人を集める事はできぬ」と最初は断ったが、五郎が小法師の相撲を見せると庄屋さんは、すぐに集めてくれた。

浜には人がいっぱい集まり、小法師の相撲が始まるのを、今か今かと待っていた。しかし、急に小法師が「気分が乗らない」と言い始め、相撲をとる事をゴネ始めた。五郎はなんとかして、気分を乗らせようと、思って一人で相撲をして見せた。

その相撲があまりにも見事だったので、小法師はやってやると言った。小法師の相撲は大人気で、かなり繁盛した。中には一回十文なのに「わしは二十文出す」や「自分は五十文じゃ」「わしは米俵一俵だすぞ」などの、声もあった。

五郎は、大儲けして舟に乗って帰ってきた。「銭三文で宝の山じゃ、わしにできない事は無い」と、言って両親の元へ帰ってきた。それからというもの、五郎のホラ吹きが治った事も無かったそうな。

(投稿者: KK 投稿日時 2012-10-7 22:42)


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