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汗かき地蔵さま(あせかきじぞうさま)

放送回No.1196(0755-A)
放送日1990年06月30日(平成02年06月30日)
出典(表記なし)
クレジット演出:又野龍也 文芸:沖島勲 美術:門屋達郎 作画:又野龍也
ナレーション市原悦子

あらすじ

昔、岡山のある村に、冬でも汗をかく不思議なお地蔵様がいました。

ある年の夏、この辺りはひどい日照りに見舞われ、田んぼもすっかり枯れ果ててしまいました。そんな時、汗を拭いてあげていたお婆さんは、ふとひらめいてお地蔵様の足から石のカケラを2つ削り取り、干上がった井戸と池に投げ込んでみました。すると大量の水が噴き出し、田んぼにどんどん水が流れ込み、村は日照りから救われました。

翌年の春、花見にやってきた殿様が、汗かき地蔵様の不思議な話を聞きました。殿様は、このお地蔵様を使って自然と水がわき出る「手洗い鉢」を作ることを思いつきました。嫌がる石工をむりやり連れて来て、お地蔵様の首を落とし体をくりぬかせると、大きな水柱があがりました。

ご満悦の殿様は、この不思議な手洗い鉢を諸国の殿様たちに見せびらかそうと、船に乗せて江戸へ出発しました。しかし殿様の乗った千石船は、遠州灘に差し掛かった辺りで、強風にあおられ海の底に沈んでしまいました。

首だけになった汗かき地蔵様は村に戻り、後に殿様の子孫が償いとして送った身代わり地蔵とともに、村人たちに一層大切にされました。

(紅子 2011-10-23 3:25)


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