No.1192
やまひめ
山姫

放送回:0752-B  放送日:1990年06月09日(平成02年06月09日)
演出:河内日出夫  文芸:沖島勲  美術:小倉宏昌  作画:河内日出夫
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あらすじ

昔、屋久島の山奥には「山姫」という者が住んでいるという噂があった。山姫は大変美しい女で、山姫に出会ってもし山姫が笑うのにつられて笑ってしまうと、二度と山から帰れないと言われていた。

屋久島の山のふもとにはたすけときすけという2人の若い竹細工の職人がいた。ある日2人は竹を取りに山へ入った。

そうしてどんどん山を登っていき、頂上まで来てみると、そこには今まで見た事もない立派な大竹がたくさん生えていた。それを見た2人は、中でも特に立派な竹を選んで夢中で切っていた。すると急に強い雨が降り出したので、2人は竹の木陰に隠れて雨宿りし、雨が止むのをまった。

すると山の奥の方から人の笑い声のような音が聞こえた。2人は気のせいだと思っていたが、だんだんとその音ははっきりと「ほっほっほっ…」と聞こえてきた。そして2人が振り返ると、そこには美しい女がこちらを見て笑っていた。それは間違い無く山姫だった。

山姫はさらに声を挙げ、大きな声で笑い始めた。 たすけはそれにつられたか、少しずつ笑い始め、やがて山姫と同じく大きな声で笑い始めた。すると山姫は突然宙に浮き上がった。それに驚いたたすけが叫んだ瞬間、大きな轟と共にたすけに雷が落ちた。そしてきすけが顔を上げてみるとたすけも山姫もいなかった。 どこを探してもたすけは見つからなかった。

仕方なく、きすけは山を下りることにした。すると途中の沢に、たすけが怪我をして倒れていた。きすけは急いで近寄るとたすけに声をかけると、たすけは生きていた。この話を聞いた村人達は「それは山姫に違い無い」と言って、これを恐れ誰一人その谷へ近付くことはなかった。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


ナレーション常田富士男
出典下野敏見(未来社刊)より
出典詳細屋久島の民話 第二集(日本の民話38),下野敏見,未来社,1965年02月25日,原題「山姫」,採録地「上屋久町」,話者「荒木謙次郎、中島菊助、岩川貞次、浜崎三郎、森熊助、岩川シマ、田中政一」
場所について山姫の住む山(出典元簡易地図から予測)
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地図:山姫の住む山(出典元簡易地図から予測)
追加情報
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※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2016/1/18 18:49
屋久島に伝わる民話
屋久島にも、昔から伝わる民話がいくつかあります。●山姫伝説:屋久島の森深くにそれはそれは美しい姫がいる。今洗ったばかりのようにツヤのある長い髪を後ろに垂らし、緋色の十二単で現れる。また、山姫は木の精霊ともいわれ、旧正月、5月、9月の山の神祭りの日に山に降りてくるともいわれています。山姫に出会って、山姫が笑ったのにつられて笑うと血を吸われてしまう、山姫が笑う前にこちらが笑うか山姫が笑ってもじっと目を見据えていれば助かる、といった恐ろしい姫のようです。子供たちが山奥へ行かないようにと山姫のお話は伝えられているのですが、実際に多くのお年寄りが山姫を見たことがあると話しているそうです。
http://www.saintjosse2002.net/history/folklore.html
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