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鬼の嫁さん(おにのよめさん)

放送回No.0113(0069-A)
放送日1977年01月29日(昭和52年01月29日)
出典岸なみ(未来社刊)より
クレジット演出:阿部幸次 文芸:沖島勲 美術:阿部幸次 作画:阿部幸次
ナレーション市原悦子

節分の日に、よく炒った豆をまく理由

昔、ある所に百姓一家がいた。日照りが続き、困っていた父親が「雨を降らせてくれたら娘を嫁にやるがなぁ」とつぶやくと、それを鬼が聞いていた。

鬼は翌日に雨を降らせ、百姓一家の末娘のお福を嫁にもらって意気揚々と山へ帰っていった。お福は母親から手渡された菜の花の種を、道すがら一粒一粒落としていった。

鬼はなかなか親切だったが、お福は家に帰りたくて心細くて仕方がなかった。春になり、お福の落とした種から菜の花が咲き、実家までの道がわかるようになると、お福はまるで飛ぶように家に帰っていった。必死に追いかけた鬼がお福の実家にたどり着くと、母親から「この豆から芽が出た頃に迎えに来なさい」と、よく炒った豆を渡された。

鬼は豆から芽が出ることを楽しみにしていたが、一年たっても芽が出てこないので怒ってお福の実家に怒鳴り込んだ。すると父親から「鬼は外ー」と言いながら豆をぶつけられて、自分の豆からまだ芽が出ていなかった事を思い出した。鬼はトボトボと山へ戻っていった。

節分の時には、良く炒った豆を撒かないと、鬼が拾って芽を出すかもしれません。

(紅子 2011-11-27 1:58)


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