トップページ >  お話データベース >  東北地方 >  福島県 >  ひょう徳さま
No.1080
ひょうとくさま
ひょう徳さま

放送回:正月特番  放送日:1989年01月02日(昭和64年01月02日)
演出:こはなわためお  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:小堤一明
福島県 ) 10598hit
へそから黄金を出すひょう徳を失った老夫婦はひょっとこのお面を祀って家が栄えた。

むかし、じいさまが山へ芝刈りに行ったとき、見慣れない横穴から物音がするのに気がつきました。じいさまは芝で穴をふさぎました。ところが、芝は穴の中へ引きこまれ、なんと福の神が出てきました。「芝をたくさんもろうたからお礼がしたい。」一緒に穴を進んでいくと、たいそう明るく広いところに出てきました。着いたのは福屋敷という夢のような所でした。

天女のような舞姫が歌いながら踊りました。「そーれそれそれ福の国。黄金の小粒が日に3度。チンチロリンのチンチンチン。福の国から花の国~」そのうち、面白い顔をした小さな男の子が踊り出てきました。おじいさんは楽しく過ごしました。帰りにお土産として、踊りをした面白い顔をしたひょう徳を頂いたのでした。

じいさまは、欲深なばあさまがいる家に帰りました。ある日、じいさまがひょう徳のへそを押すと、なんとへそから黄金の小粒が出てきました。じいさまはあの歌を思い出し、ひょう徳に日に3度、黄金の小粒を出すように頼みました。

それから、ひょう徳は日に3度ずつ、黄金の小粒を出してくれました。こうして少しずつお金持ちになってきました。ところが欲深なばあさまは一気に大金持ちになろうと火箸でひょう徳のへそを突き、ひょう徳は「痛いよ~痛いよ~」と言って死んでしまいました。
帰ってきたじいさまは嘆き悲しみました。その夜、じいさまの枕元にひょう徳の霊が現れました。「私は良い所に来ています。安心してください。私のお面を作ってかまどの上にかけてください。そうすればおじいさんの家は栄えますよ。」

じいさまはさっそく、そうして心を入れ替えたばあさまと一緒に毎日拝むことにしました。そうしてこの家はますます富み栄えたということです。人々はひょう徳のお面を「ひょっとこ」と呼び、かまどの神として崇められるようになったということです。

(投稿者: もげお 投稿日時 2012-3-25 17:11 )


ナレーション市原悦子
出典片平幸三(未来社刊)より
出典詳細福島の民話 第二集(日本の民話42),片平幸三,未来社,1966年09月30日,原題「ひょう徳さま」,採録地「相馬郡」
場所について福島県相馬郡(出典より)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価6.3333 6.33 (投票数 3) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/3/25 19:25 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 47  件):   <前  1 ..  31  32  33  34  35  36  37  .. 47  次>  
コメント一覧
1件表示 (全1件)
天網恢恢  投稿日時 2017/1/28 0:34 | 最終変更
× 火鉢でひょう徳のへそを突き
○ 火箸でひょう徳のへそを突き
__
ありがとうございました。該当箇所を訂正しました。(2017/1/28)
新しくコメントをつける

題名:
ユーザ名:
投稿本文

投稿に関してのお知らせ

基本的に、誰でもご自由に投稿できます。お話の感想やコメントなどお気軽に投稿ください。
あらすじ投稿の場合は800文字前後を目安とした文章でお願いします。
投稿に対して一部IP規制を行っております。現在規制されているIPリストはこちらです。
※初めての方は「このサイトについて」もご一読下さい。(別ウインドウで開く)
※社会的倫理に反する書き込み、出会い系、営業的書き込みは、わりとすぐ消します。
※動画提供の呼びかけや要求はご遠慮ください、当サイトは動画データの有無とは関係ございません。

現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

49 人のユーザが現在オンラインです。 (39 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)