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鬼をおがんだおばあさん(おにをおがんだおばあさん)

放送回No.1074(0678-A)
放送日1988年12月03日(昭和63年12月03日)
出典富山のむかし話(日本標準刊)より
クレジット演出:上口照人 文芸:沖島勲 美術:阿部幸次 作画:塚田洋子
ナレーション常田富士男

あらすじ

ある村のお婆さんは、仏様を拝まず鬼を拝んでいたから閻魔様にけしからん!と怒られて、地獄に落とされてしまう。

おばあさんは閻魔大王のところへ向かう途中で、鬼達と出会い、ばあさんは大喜び。鬼たちも「ああっ!いつも俺を拝んでくれたばあ様だ!」と大喜び。早速、閻魔大王の下へ行きますが、おばあさんは生前に神仏を拝んでいなかったので、地獄行きになります。

まず最初に釜茹での刑になります。しかし「ばあ様安心せえ。ばあ様はこっちじゃ」と、鬼たちが指を差す方には小さな釜があり、程好いお湯が沸いていました。おばあさんは大喜びでお風呂に入り、歌を歌います。

歌を聴いた閻魔大王は、驚いて今度は針の山に刑を変えます。針の山に着くと、鬼たちが用意した鉄下駄をはいて、針の山の頂上まで行きます。 頂上からの景色は遠くに光り輝く極楽が見える絶景でした。感激したおばあさんは、山を降りて閻魔大王に「針の山に住みたい」とお願いをします。

閻魔大王は「なんというばあ様じゃ。これでは地獄にいても意味は無い」そういっておばあさんを極楽に送ることにしました。 極楽に向かう階段の入り口では鬼たちが悲しそうに見送ります。

「鬼さまたちと離れるのは寂しいが、極楽で暮らすのもよかんべ」こう言っておばあさんは極楽の階段を上っていきました。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


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