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若返りの薬(わかがえりのくすり)

放送回No.1018(0642-A)
放送日1988年03月26日(昭和63年03月26日)
出典沖縄のむかし話(日本標準刊)より
クレジット演出:こはなわためお 文芸:沖島勲 美術:小出英男 作画:柏木郷子
ナレーション常田富士男

あらすじ

実際にお話を見たところ、以下の通りで間違いなかったです。少しあらすじ文章を調整する予定ですので、取り急ぎ追記。2020年8月31日現在

 

昔、沖縄に雀と雲雀の兄弟が居た。兄の雀をミシツンナー、弟の雲雀をチンチンナーと言った。

ある時、神様が人間の為に若返りの薬を作り、チンチンナーに命じてそれを人間の体に塗ってくるように言った。

かしこまって出かけたチンチンナーだったが、人間の所へ行く途中、大好きなキイチゴが一面に実っている野原を通りかかり、それに惹かれたチンチンナーは、薬の瓶を置いて少しだけ少しだけ……とキイチゴを食べだした。

チンチンナーがキイチゴに夢中になって薬の瓶から離れていた時、そこに蛇がやってきた。薬の瓶を見つけた蛇は、これは気持ちいいと薬を体に浴びては塗り、殆どを使い切ると去って行った。

そして用事を思い出したチンチンナーが慌てて戻ってくると薬が殆どなくなっている。愕然としつつもなす術もなく神様の所へ戻り、事情を話すチンチンナーに神様はカンカンに怒り、脚を縛って柱に結び付けるお仕置きをした。

解放されても引っ張られた脚が痛いと泣くチンチンナーを哀れに思ったメシツンナーは、何とか許して貰えないかと神様に掛け合った。すると神様は、メシツンナーがチンチンナーの代わりに薬のお使いを果たして来れば許すと言う。

しかし薬の残りは僅か。困ったメシツンナーは、人間の所へやってきて、寝ている人間の髪の毛、手足の先にちょっとずつ残りの薬を塗り付けるしか出来なかった。

それでも神様はお使いを果たしたメシツンナーを褒め、ご褒美として人間の食べ物である米を好きなだけ食べてよい事にした。

それからというもの、薬を全身に浴びた蛇は皮が古くなっても何度も脱皮するようになり、人間の髪や手足の爪は切っても切っても伸びてくるようになったそうな。

そして雀は秋に米をついばむようになり、雲雀の脚は細く長く伸びたのだという。

(投稿者:すず猫 投稿日時 2014/3/22 22:07)


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