No.1012
おやをかうはなし
親を買う話
高ヒット
放送回:0638-A  放送日:1988年02月27日(昭和63年02月27日)
演出:フクハラ・ヒロカズ  文芸:沖島勲  美術:吉田陽子  作画:フクハラ・ヒロカズ
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あらすじ

昔、佐渡のある村に百姓の若夫婦が住んでいました。子供もまだなく、両親ともすでに他界していたので、さびしい思いをしていました。

ある日、親を売るという商人がやってきました。夫婦はちょうど親孝行がしたかったので、喜んで親を買う事にしました。さっそく200文のお金を払い、きっと貧乏で可哀そうな爺さんと婆さんだろうからと、温かい綿の入った着物を用意する事にしました。貧乏でお金が無いので、自分たちの着物と布団を解体して、着物を作りました。

七日経って、いよいよ親を迎えに行くと、何とそこは立派な屋敷の大金持ちの家でした。屋敷の中では、沢山の息子娘がいて、みな自分が多くの財産を譲り受けようと大げんかしていました。そこへ貧乏夫婦がやってきて粗末な着物を手渡したので、長者の息子たちは大笑いしました。

しかし、大金持ちの老夫婦は「こんな孝行者の子供が出来て良かった」と言い、本当の子供として屋敷に迎え入れました。そして、老夫婦の財産は全てこの百姓夫婦に譲り渡し、やがて夫婦にかわいい子供も生まれ、末永く幸せに一緒に暮らしました。

(紅子 2011-12-27 0:42)


ナレーション市原悦子
出典浜口一夫(未来社刊)より
出典詳細佐渡の民話 第二集(日本の民話69),浜口一夫,未来社,1978年08月25日,原題「親を買う話」,採録地「羽茂町大崎」,話者「藤井セキ」
場所について羽茂町大崎(現在の佐渡市羽茂大崎)
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地図:羽茂町大崎(現在の佐渡市羽茂大崎)
追加情報
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※掲載情報は 2011/12/27 0:42 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2016/12/9 22:27
ええ話や…
この齢になって読むとなんか泣けるわ
beniko  投稿日時 2012/7/9 22:47 | 最終変更
基本的に、このアニメの出典元は佐渡の羽茂町大崎という事になります。でも、昔話そのものが、類話や派生話が全国に数多く点在しているので、同じ話(ものすごく似た話)が近い場所に存在していても不思議ではないと思います。(どれが正しい、というのもないと思います)
のりくん  投稿日時 2012/7/9 8:44
佐渡島の相川にも同じ話があるみたいですが、どちらが正しいのでしょうか?
http://www.city.sado.niigata.jp/sadobunka/denbun/hometown_data/sisi_mokuji/aikawa/aika11.htm
beniko  投稿日時 2012/1/14 23:30
羽茂町大崎を地図にマッピングしました、ご確認ください。私もこういった話が大好きです、私自身が心優しい者が報われるという展開に憧れているのかもしれません。
雪国のクマ  投稿日時 2012/1/14 22:37
素敵な心温まる、大好きな話です。
『佐渡の民話 第二集』(浜口一夫,未来社)に収録されています。
原作もアニメとほぼ同じ話です。両親の値段が300文と高くなっているのと財産をめぐって大ゲンカするシーンがない位でしょうか(笑)。
本によると羽茂町大崎が採録地になっています。なんと「すりかえた財布」の炭焼き夫婦の住んでいる大崎村です!
偶然だと思いますが、何か縁を感じます。

羽茂町大崎(現在の佐渡市羽茂大崎)
http://g.co/maps/pjv7u
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