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No.0010
まめつぶころころ
豆つぶころころ
高ヒット
放送回:0005-B  放送日:1975年02月04日(昭和50年02月04日)
演出:亜細亜堂  文芸:平見修二  美術:青木稔(内田好之)  作画:亜細亜堂
中国地方 / 秋田県 ) 79171hit
正直じいさんと欲深じいさんが豆粒を追いかけ、不思議な冒険を体験

正直者のお爺さんがかまど(竈)の中に豆を一粒落としてしまった。

お爺さんが「一粒の豆でも粗末にできない」と言って竈の中を探すと、ぽっかりと穴が空いて中に落ちてしまった。そこにお地蔵さんがいて、豆は食べてしまったが、そのお礼にと、この先の赤い障子の家で米つきを手伝い、そのまた先の黒い障子の家の天井裏にのぼってニワトリのまねをすると良いことがあると言う。

最初の家はネズミの家だった。ネズミが「ニャーという声、聞きたくないぞ。」と言っていた。


お爺さんは米つきを手伝った。お爺さんはお礼に赤い着物を貰った。次は鬼の家で、金銀を前に鬼たちが博打をしていた。お爺さんがニワトリのまねをすると、鬼たちは朝が来たと勘違いして宝物を残して慌てて逃げ出してしまった。お爺さんは宝物をもって家に帰り、そのことをお婆さんに話した。

するとその話を盗み聞きしていた隣の欲張り婆さんは、自分たちも同じように着物や財宝をもらおうとして、このことを爺さんに話した。欲張り爺さんは、早速ざるにたくさんの豆を入れてお爺さんの家にやって来ると、竈の中へそれをぶちまけ穴の中へ飛び込んだ。そしてお地蔵さんに教わったとおりネズミの家へ行くと、猫のまねをしてネズミを脅かして宝物をとってやろうと思ったが、怒ったネズミたちは欲張り爺さんを杵で突いて追い返した。

欲張り爺さんはあわてて逃げ出して鬼の家に行ったが、鬼が怖かったため間違って「一番どり~、二番どり~」と叫んでしまい、怒った鬼たちによって谷底へ蹴飛ばされてしまった。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:57 )


ナレーション常田富士男
出典(表記なし)
VHS情報VHS-BOX第1集(VHS第3巻)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第8巻-第040話(発刊日:1976年9月20日)/童音社BOX絵本_第24巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第037巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第9巻-第34話(発刊日:2006年4月18日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第19巻(絵本発刊日:1984年10月15日)/講談社テレビ名作えほん第010巻(発刊日:1977年9月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「秋田地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「中国地方の昔ばなし」
講談社のデラックス版絵本よりかまどに落とした豆粒を探すうちに、不思議な世界に紛れ込んでしまったお爺さんは、お地蔵さんに教えられて赤い障子の家と黒い障子の家に行き、赤い着物と大判、小判を手にして戻ってきます。天上と同じように、人々は地の中にも人間界とは違う夢の世界を描いていたのでしょう。隣の欲深爺さんは、さっそく真似をし、さんざんな目にあいます。正直でまめに働く人間は報われ、欲の皮のつっぱった人間は罰を受けるという事を、昔の人はいろいろな話に託し、戒めとしていたのです。(中国地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「秋田地方の昔ばなし」
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※掲載情報は 2012/8/14 5:57 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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なおち  投稿日時 2013/6/10 21:58
豆つぶがころがって地下のおじぞう様が食べる。
昔ばなしですが、ロマンのある話で良かったです。
無表情なおじそう様の顔に、市原さんの声で
「豆なら私が食うた」と言うシーンが、とても
印象に残っています。
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