No.1473
にじのよめ
虹の嫁
高ヒット
放送回:特別番組  放送日:1995年04月01日(平成07年04月01日)
演出:吉良敬三、児玉喬夫、三善和彦  文芸:(脚本)上尾久志、三島響子  美術:古宮陽子、西村邦子、阿部幸次  作画:吉良敬三、柏木郷子、遊佐和重、大島りえ
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あらすじ

昔ある所に、「やたみ」という杣師(そまし、木こり)の若者がいました。

ある日の事、空にきれいな虹がかかっているのを見つけ、虹をよく見ようと湖まで歩いて行きました。すると、空から七色の羽衣をまとった美しい天女が舞い降りてきました。やたみは一目で天女に恋をし、どうか自分の嫁になってくれるよう天女にお願いしました。

しかし天上界にすむ娘が、地上の男と結婚することはできない定めでした。どうしても諦めきれないやたみに、天女は「いつか地上の人に生まれ変わる事があるので、その時は私の目の下の青いホクロを目印にして探してください」と言い残し、天界に帰って行きました。

それからのやたみは、ホクロの娘を探すために山を下り、あちこちの町や村で娘の姿を探しました。なかなか娘は見つからず15年の年月が経ち、やたみは杉山長者の所で山仕事をして働くようになりました。

ある時、顔が真っ黒の娘「ななえ」が、山仕事の手伝いとしてやたみの元へ配属されました。やたみは親切にななえの面倒を見てあげ、一緒に山仕事をするようになりました。

やがて仲良くなったななえから、自分の顔が真っ黒になった理由を聞きました。継母が自分の本当の娘を長者の嫁にするために、継子だったななえの顔にスミを塗り込んだ、との事でした。それを聞いたやたみは可哀そうに思い、丁寧にななえの顔を拭いてあげました。

すると、ななえの顔は雪のように真っ白い肌に戻り、さらに今まで見えてなかった目の下に、青いホクロがある事に気が付きました。やたみは、16年前に出会った天女の生まれ変わりがななえだった事を知り、ななえもその時の事を思い出し、二人はひしっと抱き合いました。

(紅子 2012-7-17 19:16)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
出典詳細タイトル部に明記はないが、里の語りべ聞き書き 第11巻,川内彩友美,三丘社,1992年06月10日,原題「虹の嫁」、が出典元と思う。
備考里のかたりべ・むかしばなし(テレビスペシャル)
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※掲載情報は 2012/7/17 19:16 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2022/1/26 1:02
かわいすぎる
Perenna  投稿日時 2021/12/3 23:16
この昔話は、「ふるさとの民話13・新潟県の民話」(偕成社)にも収録されています。
「にじのよめ」〈伝説・村上市〉という題です。
「むかし、岩船に松原長者とよばれる大金もちのやしきがあって、弥太美(みたみ)という若者がはたらいておったと。」という書き出しで始まっています。
主人公の名前は「やたみ」ではなく「みたみ」と書かれてあり、虹のむすめの名前は「朱実」(あけみ)となっています。
虹のむすめとの再会を約束した弥太美はその後、旅に出て、越後(新潟県)、越中(富山県)、羽前(山形県)と、生まれ変わった娘を探し回ります。
やがて、弥太美は、信濃の国(長野県)の斐田(ひだ)というところの杉山長者の家で、牛飼いとして働くことになり、斐田の里のとなり村の百姓の娘として養われていた朱実とめぐりあうことになります。
長野県には斐田という地名はないみたいですが、新潟県妙高市には、斐太神社とか斐太歴史の里とか、飛田(ひだ)という地名があるそうです。
三丘社の「里の語りべ聞き書き」という本は未見なのですが、もしお読みになった方がいらっしゃったら、この昔話の詳細について教えてください。
吉兵衛どん  投稿日時 2021/11/17 20:02
ハッピーエンドでよかったと思うと同時にこれでまんが日本昔ばなしが本当に終わってしまうと思うとなんか寂しくなった…

やたみ、「怖がらんでええ」って言ってるけどいきなり初対面のあんな大柄な男が手を握ってきたら普通に怖いだろw
ゲスト  投稿日時 2021/3/23 16:29
虹だから七重という名前なのでしょうか
た  投稿日時 2020/4/28 22:24
この絵を書いた人の名前教えて下さい
BigStoneQ  投稿日時 2019/10/1 22:13
まんが日本昔話の感動のハッピーエンドなのに、Wikiには載ってないです‥。
ななえに憧れ  投稿日時 2019/6/20 18:36
このお話、もし女の子の子どもができたら「ななえ(漢字は後であてる)」と名付けようと考えているくらいには好きです
新・アーリアジャスール  投稿日時 2018/11/17 21:51
こぶとり爺さんから始まり、笠地蔵、舌切り雀、さるかに合戦、ぶんぶく茶釜、桃太郎、鶴の恩返し、かぐや姫、花咲か爺さん、浦島太郎、一寸法師、金太郎、とうせん坊、十六人谷、吉作落とし、夜中のおとむらい、飯降山などの名作を作り出してきたまんが日本昔ばなし、これでおしまいですね。
ゲスト  投稿日時 2018/4/27 18:52
まんが日本昔ばなし、これにて終焉!
える  投稿日時 2014/9/3 20:28
放送時にリアルタイムで見たとき、とても感動したのを覚えています。
ななえの可愛らしいタッチもとても好きで真似てイラストを描いたこともありました。

タイトルも忘れてしまっていたけれど、ふと思い出してどうしても見たくて 「ほくろ」と「黒く塗られた顔」の記憶を頼りに探して見つけたときはとても嬉しかったです♪

(やたみが優しくななえの顔の墨を拭うくだりは涙が出ます^^;)
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