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No.0036
しょじょじのたぬきばやし
しょじょ寺の狸ばやし
高ヒット
放送回:0019-B  放送日:1976年02月14日(昭和51年02月14日)
演出:彦根のりお  文芸:沖島勲  美術:青木稔(スタジオユニ)  作画:川島明
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あらすじ

山奥にあるしょじょ寺は、山のたぬきが化けて脅かすので、なかなか和尚が居着かなかった。

新しくやってきた高僧も、一つ目小僧やろくろ首に化けた狸に驚かされて逃げ出してしまった。次にやってきた豪傑和尚は、怖がりこそしなかったか、腹鼓をしてからかう狸を追い回しているうちに大けがをしてしまい出ていった。

次にみすぼらしい姿の和尚さんがやってきた。この和尚は狸の化けたおばけにも驚かず、たぬきの腹鼓を聞いても自分も一緒になってお腹を叩き出す始末。しかしこの和尚さん、あんまりお腹を叩きすぎたため倒れてしまう。翌日から和尚さんは腹鼓を練習しはじめた。

ある満月の夜、狸が寺に集まってきて和尚さんと腹鼓合戦を始めた。和尚さんの腹鼓が良い音をだすので、狸の親分も負けじと頑張るが、たたきすぎてお腹が破裂してしまった。心配した和尚さんは狸の腹に薬をぬって介抱してやった。

その後も狸と和尚さんは腹鼓合戦をつづけているうちにすっかり仲が良くなり、満月の夜に集まっては腹鼓を打っているという。 

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 14:37 )


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第3集(DVD第11巻)
場所について證誠寺(証城寺・証誠寺)
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地図:證誠寺(証城寺・証誠寺)
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第6巻-第026話(発刊日:1976年9月1日)/童音社BOX絵本_第49巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第028巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第10巻-第37話(発刊日:2006年5月23日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第47巻(絵本発刊日:1986年02月15日)/講談社テレビ名作えほん第009巻(発刊日:1977年9月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「千葉地方の昔ばなし」
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「千葉県の昔ばなし」
講談社のデラックス版絵本よりたぬきはきつねとともに、人を化かす動物として昔話にしばしば登場します。そんなところから、夜、どこからともなく聞こえてくる祭りばやしを、たぬきばやしというようになったのでしょうか。この話では「しょじょ寺」となっていますが、正しくは証誠寺。千葉県木更津市にあるお寺です。ここで、ある月夜の晩、学芸を好んだ和尚さんの三味線にあわせ、住みついていたたぬきたちが腹つづみをうって大騒ぎしたというのが、伝承のはじまりです。野口雨情作詩、中山晋平作曲で、童謡にうたわれるようになってからは一躍有名になり、その詩碑や狸塚が築かれるなど、今日も訪れる人が絶えません。(千葉地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「千葉地方の昔ばなし」
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※掲載情報は 2012/8/14 14:37 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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日清皿太夫  投稿日時 2021/10/23 14:33
 川島明さん×『昔ばなし』と云えば麒麟で『なつぞら』アニメーター役で(※別人です)。

 ひこねのりおDは「狸囃子」ならぬ「たぬきばなし」を複数やっているところから既に興味深いです(狐の物語を10本以上映像化した杉井Dに狸の話が無いのは何故だろう)。『昔ばなし』の担当回は六作品全てが上質で、ひこねのりお作品セレクションとか童謡関連作セレクションをブルーレイで出して欲しい。原典にも忠実な【カニバリズム+仇討物語】のNo.0015「かちかち山」やペンギンの映画のようなシヴィアな話を受け入れ易く作るのは大変な手腕。丸ッきり甘かったら明治のカールではない(違)懐きやすいキャラクターが枚数を費やされて滑らかによく動く。ポンキッキの「ガチョウの物語」(鈴木欽一郎Dとの共作とは!!)やNHKみんなのうた「赤鬼と青鬼のタンゴ」もしっかり『昔ばなし』の世界として楽しめます。

 坊さんに酒をすすめちゃダメでしょ(笑)
 坊さんもすすめられて飲んじゃダメでしょ(笑)
 すすめた方がつぶれちゃダメでしょ(笑)

 最後はどこかがヒリヒリするのです。TBSラジオ「たまむすび」に市原悦子さんが出演した頃には肝臓が傷んでお酒NGになっていたそうなので。
頭方  投稿日時 2019/1/13 19:02
それはアニメーションが同じひこねのりおさんだからですよ。
ポンタン  投稿日時 2019/1/8 21:24
なんかこの話に出てきたたぬきがみんなのうたの「ポンタ物語」に出てきたタヌキそっくりですね。
はなののののはな  投稿日時 2018/8/5 14:14
お話というより、歌がもう大好きなんですが、これも和尚さんが三人目で、三が関わる物語なのですね。お寺に伝わる物語、いいですね。
マルコ  投稿日時 2013/3/29 17:12
ところで野口雨情さんとはどんな人なのかちょっと説明したいと思います!!

童謡・歌謡作家で代表作に「波浮の港」「船頭小唄」「十五夜お月さん」などがあります。
1944年(昭和19年)1月、東京の戦火を避けて宇都宮市郊外の羽黒山麓に疎開したが、前年2月からの病が回復することなく、1945年(昭和20年)1月27日、この地で亡くなった。
たった1年の居住であったが、旧居跡付近には宇都宮市の有志により名作「あの町この町」の詩碑が建立されている。

名称野口雨情旧居・野口雨情碑 (ノグチウジョウキュウキョ・ノグチウジョウヒ)
所在地 栃木県宇都宮市鶴田町1740

たまに、野口雨情旧居の前を通るのですがそんなに大きな家じゃないですよ。
平屋の本当に質素な家です。
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