No.0249
ねずみじょうど
ネズミ浄土
高ヒット
放送回:0155-A  放送日:1978年10月14日(昭和53年10月14日)
演出:漉田實  文芸:漉田實  美術:馬郡美保子(田中静恵)  作画:山田みちしろ
岩手県 ) 31701hit
つまり、おむすびころりんです

昔、ある所にじい様とばあ様がおった。焚き木取りに山へ出かけたじい様が、弁当のきゃんば餅を食べようと包みを開くと、沢山の子ネズミ達がにおいにつられて集まって来た。優しいじい様は、子ネズミ達に小さくちぎったきゃんば餅を一つ一つ手渡してあげた。

喜んだ子ネズミ達は、じい様を担ぎあげて土の穴の中にあるネズミの家に連れて行った。そこには親ネズミが待っていて、きゃんば餅のお礼にと、たくさんのねずみ餅をじい様に渡した。夜になって家に帰ったじい様は、今日の出来事をばあ様に話しながらねずみ餅の入った包みを開くと、なんと餅は小判に変わっていた。

それを見ていた隣の婆さんは、さっそく爺さんに大量のきゃんば餅を持たせて、翌日山へ行かせた。隣の爺さんはきゃんば餅を大きいまま放り投げたので、子ネズミ達は餅に潰されて大騒ぎだった。それでも子ネズミ達は、隣の爺さんを担いで土の中のネズミの家に連れて行った。

ネズミの家についた隣の爺さんは、ネズミを脅して餅を全部奪ってしまおうと考え、猫の鳴き真似をした。すると驚いたネズミ達は、明かりを消して一斉に逃げ出し、残された隣の爺さんは暗い土の中から出られなくなった。

(紅子 2011-12-1 2:14)


ナレーション常田富士男
出典(表記なし)
備考キャンバモチ(きゃばもち=小麦粉を練ったものをカシワの葉で包みいろりで焼いたもの)岩手県二戸市の郷土料理、という事で岩手に分類した
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第29巻-第141話(発刊日:1979年4月28日)/童音社BOX絵本_第79巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第030巻(発刊日:1980年かも)/講談社テレビ名作えほん第034巻(発刊日:1980年12月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説には地名の明記はない
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(童音社編集部)には、地名の明記はない
講談社の300より書籍には地名の明記はない
餅付き踊りの歌ねこっこにゃんたら どやすべな かっからとん かっからとん
このお話の評価8.0000 8.00 (投票数 2) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/12/1 2:14 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 80  件):   <前  1 ..  14  15  16  17  18  19  20  .. 80  次>  
コメント一覧
7件表示 (全7件)
モチモチ寸(元・アーリアジャスール)  投稿日時 2018/4/14 19:19
ゲストさん、それは演出が漉田實(杉井ギサブロー)さんだからじゃないですか。
ゲスト  投稿日時 2018/3/29 9:36
亜細亜道のベテランアニメーター、山田みちしろ氏の作品。いつもと違って絵が杉井ギサブローっぽい。
ゲスト  投稿日時 2015/10/20 12:42
浄法寺氏(じょうほうじし)は、日本の氏族。
浄法寺氏の本姓は畠山氏、元久2年(1205年)6月、畠山重忠とその子重保・重秀等は事に座して誅されたが、三男重慶は難を逃れて、鎌倉浄法寺にて出家したのち奥州に下り還俗して、二戸郡安比川川谷の中心部(岩手県二戸市)に住み着いたのが始まりと伝える。(奥南旧指録)
戦国期に安比川流域で屈指の大豪族となり、松岡、太田、駒ヶ嶺、大森氏などの諸氏がこの一族という。
浄法寺重安は、天正19年(1591年)9月、九戸政実の乱において九戸城攻略の先鋒として活躍し乱後には5000石となる。また盛岡城構築のさいにも奉行並5人衆として参加した。
慶長6年(1601年)岩崎一揆において岩崎陣に参加したさい、重安の嫡男重好は岩崎城代として前線警備の責任者であったが、南部勢が冬が迫っていたためため春まで主力を撤収したあとに、密かに浄法寺に帰り春に再征したことが発覚し、その怠慢の罪を問われて廃家没収されて家系も断絶となった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E6%B3%95%E5%AF%BA%E6%B0%8F

↑浄法寺町の地名は、氏族名からのようです。
ゲスト  投稿日時 2015/10/20 12:23
きゃばもち は、浄法寺町の郷土食のようです。調べると下記のキッチンガーデンさんしか販売がありません。浄法寺町の情報を掲載します。

浄法寺町(じょうぼうじまち)は岩手県二戸市の地名。
町のほぼ中心を南西から北東に向かって流れる安比川の流れにそって、交通が発展し、やや川下の開けた部分に浄法寺支所(旧町役場)などがある。さらに下流で馬淵川と合流し、二戸市市街地(福岡)に至る。
地理:稲庭岳 安比川
歴史
江戸時代、盛岡藩に属していた。
明治8年(1875年)
川又村・岩淵村・松岡村が漆沢村に合併。
吉田村・長流部村・長渡路村が御山村に合併。
杉沢村・大田村・里川目村・江牛村が浄法寺村に合併。
大森村が大清水村に合併。
1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行に伴い、二戸郡の旧・浄法寺村、大清水村、駒ヶ嶺村、漆沢村、御山村が合併し浄法寺村が成立。浄法寺・大清水・駒ヶ嶺・漆沢・御山はそれぞれ浄法寺村の大字となる。
1940年(昭和15年)12月25日 - 浄法寺村が町制施行し、浄法寺町となる。
2006年(平成18年)1月1日 - 浄法寺町が二戸市(初代)と合併し、新設二戸市(2代)となる。浄法寺町内にあった5つの大字は廃止され、旧浄法寺町全域が二戸市浄法寺町となった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%84%E6%B3%95%E5%AF%BA%E7%94%BA
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E6%88%B8%E9%83%A1
ゲスト  投稿日時 2015/10/20 12:06
キッチンガーデン説明 手作りおやつが魅力のお店
春は山菜、秋はきのこと地元で採れた旬の野菜が並んでいます。中でも人気なのはお母さん達手作りのもち菓子。小麦粉に黒砂糖とクルミを練り入れカシワの葉に包んで焼いた『きゃばもち』『揚げもち』『かますもち』など全国で表彰もされた懐かしくて美味しいおやつを販売しています。
三浦栄子さんの「きゃばもち」
店の名前 キッチンガーデン
場所 二戸市駒ヶ嶺字海上前田6-13
T E L : 0195‐38‐4936 F A X : 0195‐43‐3616
E - mail : k-garden@axel.ocn.ne.jp
http://nokongaden.shop29.makeshop.jp/
http://www.joboji-kankou.jp/kitchengarden.html
ゲスト  投稿日時 2015/10/20 11:04
きゃば餅。と聞いて「はいはい、あれね。」と思う人は二戸(浄法寺がある市)通ですね。私も二戸に行くまで知らなかったし、初めて見たときは何だこれ...?とかなり疑問でした。(すぐ買ってみましたが)

きゃば餅は岩手県二戸地域の郷土食で、餅という名はついているものの餅ではなく、小麦粉を使った蒸しパンとスコーンの間みたいなのを柏の葉っぱで包み焼いたもの。とっても素朴なおやつなのですが、素朴すぎて地元の人に勧めてもらったことがないという(笑)。たぶん素朴で昔からあって、当たり前すぎるからなのだと思うけど、外から行く人間にしてみると、こういうのが食べたいんです!という感じ。
ふんわりともしていないし、さくさくというわけでもない。どっしりと小麦。でもその風味がじわじわと美味しいのですよねぇ。それもそのはず、小麦は地元産。外側の柏も地元で採ったものなのだそうです。柏はともかく、地の小麦粉が使えるってまさに土地の力です。
http://jokogumo-note.jugem.jp/?eid=1112

きゃばもち 二戸市 伝統料理
小麦粉に黒砂糖、くるみ、重曹を加えて捏ね、柏の葉で包んで焼いてつくるおやつ。
http://www.bunka.pref.iwate.jp/seikatsu/ryouri/shousai/ryouri_061.html
araya  投稿日時 2011/12/20 5:09
きゃんば餅が決め手ですね。正確には「きゃば餅」といいますが、岩手県二戸市の郷土料理ですので、岩手県の民話で「ネズミ浄土」のタイトルが出てくる本は『岩手のむかし話』(日本標準)になります。クレジット情報として出典情報は記載されてはいませんが、アニメへの採用も多い日本標準ですし、これが原作ではないかと思われます。
投稿ツリー
7件表示 (全7件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

34 人のユーザが現在オンラインです。 (25 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)