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キーワード: 天狗 (1 ~ 20 件目を表示)
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鼻かけ天狗
昔、大菩薩峠から流れる重川(おもがわ)を見下ろす萩原の天狗山に一人の天狗が住んでいた。 また、その重川を挟んで小田原の高芝山にも一人の天狗が住んでいた。小田原の天狗は高芝山の広い原っぱで獣たちと自由自在に飛び回っていた。 一方、萩原の天狗は大の子供好きで、子供達が毎日、入れ替わり立ち替わり集まってきては一緒に遊んでいた。 小田原の天狗は子供達と遊ぶ萩原の天狗が羨ましくて仕方が無かった。しかし小田原の天狗は、天狗というのはいつも威張るもので、自分の方から子供達と遊ぶ事は出来ないという考えの持ち主だった...
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片羽千里
...た。他の鳥達は口々に鷹の姿形や大きさを褒めそやし、「片羽千里」の翼と呼んでおりました。これだけ褒められて、鷹はすっかり天狗になっておりました。 ある時、鷹は力試しをしようと、海を渡って越後に武者修行に出かけました。鷹は越後を目指して飛び続け、だ...えて、慌てて佐渡へ逃げ帰ってしまいました。 ところで、この大きな海老も他の海の生き物に姿形や大きさを褒められて、すっかり天狗になっておりました。そうして、この海老もある時、越中越後の海岸を諸国漫遊して力試しをしようと旅に出かけていきました。 海老は...
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天狗杉のたたり
...てようという案が出たそうじゃ。 村人のうち「たへい」という男は、あの大杉には天狗が棲んでおるから切ったら罰があたると言い、寺の裏山の木を切って使うことを提案した...々に燃え広がり、たちまち村全体を包む大火事になった。村人達はその炎の中、大きな天狗が羽団扇で強風を起こし、村中を焼き尽くす姿を見たそうな。不思議なことに、この火事...たそうじゃ。 こののち、村人達は大杉が立っていた所に新しい杉を植えて、なんとか天狗様の怒りを鎮めようとした。そうして、新しいお寺は裏山から木を切り出して建てたそうな...
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力じまん与左衛門
...力もちじゃった。 じゃから、与左衛門は「おらみたいな強い者、どこにもおらん。天狗にだって負けんわい。」と言って、威張り腐って歩いておったそうじゃ。 そんなある日...いておった。与左衛門が村の宮様の大杉の前を通りかかった時、突然、大杉の影から大天狗が姿を現し、与左衛門の行く手を遮った。そうして、与左衛門はその天狗と相撲を取ることになった。 ところが、与左衛門が地面に足がめり込むほど力一杯押しても、天狗は一歩も下がるどころか、まるで地面に生えている大木のように動かんかった。とうとう、与左衛門は力...
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大蔵と天狗どん
昔、長崎の八天岳(はってんだけ)の麓に百姓夫婦が住んでおって、八天岳の天狗どんに子供ができるように毎日お願いしておったそうな。するとある晩、おかかは八天岳の天狗どんが腹に飛び込んだ夢を見て、元気な男の子を産んだそうじゃ。この子は大蔵と名付けられ、親孝行で気の優しい、大変な力もちになった。 そんなある日、大蔵が芝を刈りに八天岳に出かけると、大岩の上から天狗どんが呼びかけて来たそうじゃ。それから毎日、大蔵は天狗どんと相撲をとるようになり、近在で一番相撲が強くなった。そうして大蔵が江戸に上ることになった時...
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干し葉のおじや
...方がずっと上であった。北の和尚は囲碁に勝つのは「古くから寺に住みついている、天狗さまのおかげじゃろう」と言っていた。 ある日、北の寺の小僧が本堂の掃除をしている...の小僧は、干し葉のおじやをやめさせる、あることを思いついた。 北の寺の小僧は、天狗の面をつくり、千早という神主様が着るような衣を紙で作った。そして北の寺の小僧は、...ていたのである。やがて和尚が便所に行くために外に出てきた。そこで北の寺の小僧は天狗の格好をして、「これから小僧に白いご飯を食べさせないと、この寺を焼き払ってしまう」...
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鼻高つづみ
...せてしまった。斧は久助の手を離れると空高く舞い上がり、岩の上で昼寝をしていた天狗の鼻の先を切り落としてしまった。 久助は天狗に鼻先を切り落としてしまったことを詫びた。しかし天狗は気にも留めず「自分は1000日の修業を9日で逃げ出した未熟者。自分にも非はあった。しかしこんなこともできる」といって、鼓を取りだしポンポンと打つと、鼻は元に戻った。驚く久助をよそに、天狗はさらに蓑と笠を身に着けて、姿を消して見せた。これを見た久助は、母親が作ってくれた握り飯と引き換えに、天狗から鼓、蓑、笠をしばらく貸し...
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すもう小天狗
...な畑と、富士川で獲れる魚で暮らしをたてておりました。 そうして村の少し上流に天狗岩という所があって、そこには小天狗が住みついていたそうです。この小天狗は相撲が大好きで、たびたび村人達と相撲を取ろうと姿を現しましたが、村人達は怖がって、誰も小天狗と相撲を取ろうとはしなかったそうです。 ところでその年の夏は酷い干ばつで、富士川も干上がってしまいました。そんなある日の夕方、権兵衛という男が僅かに水が残った富士川で投網を打っていると、蓑笠を被って釣竿を持った小さい男が話しかけてきました。 実は、それは...
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天狗のちょうちん
昔、武蔵国飯能(はんのう)の山には天狗が住むといわれていた。突然山の中で呼び声がしたり木を切り倒すような音がするとそれは天狗の仕業とされていたが、実際に天狗の姿を見た者は誰もいなかったという。 そんな山の中に、もう何か月も小屋掛けをしている木こりの源さんという男がいた。源さんは山の木を切り倒す度に御幣(ごへい)を付けたてっぺんの梢(こずえ)を切り株に挿し、木への感謝とお詫びを欠かす事がなかった。 ある日の夕暮れ、源さんは今日の仕上げにと前から目を付けていた大木を切り倒しにかかった。しかしそこは足場が...
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背振山の石楠花
...背振山にもこの石楠花が欲しいと言うのだった。 ところが、これを聞いた英彦山の天狗は「この石楠花の花は、一本たりとも他所の山に持ち出すことはならん!!」と、すごい...んは、寄合の後、山の中腹から石楠花を一株つかみ、大急ぎで逃げ出した。これを見た天狗は、カンカンに怒って追いかけて来る。べんじゃあさんは、天馬にまたがり必死逃げるも、背振山まであと少しという所で、天狗に追いつかれてしまった。べんじゃあさんは、仕方なく石楠花を放り投げて逃げた。すると、放り出された石楠花は竹ノ屋敷の辺りへ落ちて行った。...
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天狗の花
...の山菜を採って、町で売る事にしました。山菜を採りながらふと地面を見ると、赤い天狗の鼻が落ちていました。天狗の鼻は大きく立派で、安やんが自分の顔に付けてみると、何とも不思議ないい匂いを感じとりました。 安やんがいい匂いに誘われて千里山の奥に入っていくと、きれい...げで、長者の娘はすっかり元気になりました。 その晩、安やんは長者の家でご馳走になり、夜更けになって家路につきました。すると、いつの間にか顔に付けていた天狗の鼻が無くなっていました。安やんは「きっと用が済んだので、天狗さんが自分の鼻を取...
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天狗杉
昔、奈良の山奥に大層古い寺があった。寺の周りの沢山の杉の木には、たちの悪い天狗たちが住んでいて、夜な夜な回廊の燈篭を壊したり、回廊を油まみれにしていた。 ある日のこと、芙岳(ふがく)という小僧が「寺の杉を全部伐り倒せば、天狗たちの住む場所はなくなるだけでなく、寺の修理の木材も手に入るでしょう」と提案したが、和尚からは「勉強もろくにしないで、なんてことを言うんじゃ。」と怒られてしまった。 元々、勉強嫌いの芙岳だったが、天狗たちの冷やかしや仲間たちの誘いにも耳を貸さず、来る日も来る日も一心不乱に勉強した...
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百姓じいさんとてんぐ
...いておった。 ところが、山道に差し掛かった頃、道の向こうから、ずしんずしんと天狗様がやって来た。その鼻はじいさまの腕より太く、その顔は神社の塗りたての鳥居より赤かった。じいさまと天狗様はどちらも道を譲らず、二人は道の真ん中でにらみ合った。やがて天狗様は「道を開けないのなら、お前を喰ってしまうぞ!」と怒り始めたそうな。 じいさまは別に怖がる風もなく、喰われるのなら冥土の土産に天狗の術が見てみたいと言うたそうな。すると、実は天狗達の頭(かしら)であるこの天狗様、じいさまが煽てるままに、羽団扇を出し...
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てんぐ飛び
...されるのじゃった。爺様は喜んで漆岳の天辺まで次々に畑を作っていった。 その頃天狗山では、天狗が空を飛べなくなって困っておった。するとそこに爺様のあの掛け声が聞こえてきた。天狗は「阿毘羅吽欠蘇婆訶(あびらうんけんそわか)」と呪文を唱えて、“てんぐ飛び”の術で空を飛ぶのじゃが、その呪文を他の者に使われると空を飛べなくなってしまうのじゃった。 天狗は怒って風を起こし、爺様を天狗山に吹き寄せて「呪文を使うのを止めろ!」と言った。爺様は「あの掛け声を止めたら畑が耕せなくなる。絶対...
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天狗のこま
...い杉の木立が取り巻いており、昼間でも尚暗く、その上その杉木立の中には昔から「天狗の鼻」と呼ばれる、奇妙な形をした岩が祀られていたそうな。 さて、この国清寺にはい...ると、先ほど渡った廊下の渡し板が落ちて部屋に戻れなくなっていました。 その時、天狗がばたばたっと一兆さんの周りに降り立ったかと思うと、あっというまに一兆さんの体は宙に持ち上げられ、何やら真っ暗い場所に連れさられてしまいました。天狗たちは、いたずら者の一兆さんを天狗に変えようとしました。一兆さんが必死に嫌だと抵抗すると、自分の懐(ふ...
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天狗の大うちわ
...ねざか)の森に向かった。 惣吉が羽根坂の森に着くと突然風が吹き、空から大きな天狗が飛んできた。天狗は天下の山々を渡り歩く大天狗(天狗の中でも位が高く力の強い天狗)であり、惣吉は天狗に相撲で勝負を挑むも、天狗の提案でまずは酒で勝負する事になった。 そこで天狗は呪文を唱え大うちわで突風を起こすと惣吉の前から消え去り、しばらして酒樽と鶏を持ってきた。これを見て犯人が天狗だと知った惣吉は、酒の飲み比べで天狗がたらふく酒を飲んだのを確かめるとこれを引き分けとし、天狗から大うちわを手放させた上で相撲の勝負...
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こしん坊
...おり寝かせておいたが、夕方になってもこしん坊が起きてこないので、心配になってそっとふすまを開けてみた。 するとそこには天狗が大鷲のような大きな羽を広げて眠っていた。やがてこしん坊が目をさまし、母親に「姿を見られたら山へ帰らないといけない」と言い...言って、去って行った。 翌朝、母親が大日山に行ってみると、雪の中にたけのこがたくさん生えていた。こしん坊はきっと大日山の天狗の子だったのだろう。大日山のたけのこのおかげで、母親は長生きをしたという。 (投稿者:カケス 投稿日時 2012-11-7 ...
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青と赤の天狗さん
...まるで嘘のように高い高い山があった。その高い山のてっぺんにとても仲の良い青い天狗さんと赤い天狗さんが住んでいた。 あるとき赤い天狗さんが、喧嘩ばかりしていて忙しく様変わりしている人間達を見て、500年生きて来て何にも進歩が無い自分達を変える為に喧嘩しようと言い出した。青い天狗さんもしぶしぶ納得して、とりあえず離れて過ごす事にした。 そんなある日、青い天狗さんが何故かピカピカ光っているお城を見付け、退屈しのぎに鼻を伸ばしてみた。お城のところまで鼻を伸ばしてみると、虫干しするところの無くなったお姫...
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ばあさん包み
...起きてみれば、婆さまの家の戸に張り紙が貼ってあり、それには「昨日拾った包みを天狗岩まで届ければ良いことがある。」と書いてあるではないか。 婆さまは慌てて包みを山の奥の天狗岩の上に置いてきた。すると、またその晩に風が吹いた。そして翌朝、代官所の役人が婆さまの家に検地に訪れると、家の前には風で...のおかげで婆さまは年貢を納めなくてよいことになった。そして役人が帰ると、また風が吹き田んぼは元通り。 あの包みの中身は天狗さまの羽うちわだったのだろうか?それからも役人が来る前の日には、毎年必ず風が吹い...
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天狗と庄屋さん
...の話をするのが大好きじゃったんじゃと。 さて、この村の悩みの種は、裏山に住む天狗が悪戯をすることじゃった。例えば、「子供が川に落ちた!」という声に、庄屋さんや村...下男が裏口で倒れているのをみつけた。聞けば、裏庭で怪しい物音がして恐ろしい顔の天狗が現れたと言う。そこで庄屋さん、弓を持ち出して門から出て行こうとする影を射た。矢は天狗の羽にあたり、天狗は片方の羽だけで山へ逃げて行った。 次の日、庄屋さんの屋敷に気の弱そうな男がやって来た。男は「私は裏山の天狗です。どうぞ羽を返して下さい。」と言う...
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