昭和19年に出版された「肥後民話集・続」には、「蕎麦の茎は何故赤いかの話」としてこの昔話が収録されています。(コマ番号55/129)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1450605/55?tocOpened=1山姥が「私はお母さんだよ」といつわって、三人兄弟に手や足を見せびらかす最初のやりとりは、「七匹の子ヤギ」を連想させますね。
また、月から降りてきた鎖に飛びついた山姥は、途中で蜘蛛の糸みたいにプツリと鎖が切れて地上へと落下してしまいます。
「肥後民話集」では地面に墜落した山姥の血が、蕎麦の茎を赤く染めたとあります。
なんとなく「天までとどいた竹の子」と類似した昔話のような気がします。