Re: 犬切り不動

犬切り不動 についてのコメント&レビュー投稿
昔ある寺に「さんちん」という小坊主と和尚さんが住んでいた。このさんちん、大変ないたずら者でその上食いしん坊だった。 ある日さんちんが本堂の掃除をしていると、本尊のお不...…全文を見る

Re: 犬切り不動

投稿者:日清皿太夫 投稿日時 2021/10/16 19:07
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 お不動さまもジェダイだった!そういえば『スター・ウォーズ』も昔話の一種でしたっけ(※"A long time ago"で始まる事をつい忘れる)。声優が市原悦子さんと常田富士男さんだけの『スター・ウォーズ』を妄想…

 「山月記」の絵本がある三輪孝輝さんも、絵のヴァリエーションが猛烈に幅広い。震災で再び脚光を浴びたNo.0666「稲むらの火」みたいにやたらと眼の離れた顔つきが特色かと思ったら、ルノワールみたいな肉感的な母親が出て来る話もあればNo.0796「鷹と大蛇」やNo.0866「大蛇嵓の怪女」で巨大なスケールの背景画に大蛇に変身する浮世絵顔の美女を描いて来て、引き出しの多さに呆然となります。
 ホラーにしかならないと思われたNo.1257「くわず女房」はデフォルメした絵で恐怖感を緩和。「犬切り不動」でもコロンとしたお不動様に、日本に居ないフクロオオカミのような野良犬(怪物犬を描く参考に『ハウリングIII』でも観たのかなあ)を登場させるなど、やはりキツい話を甘口で描写する。

 何故キツい話かというと、平凡な願掛け成就展開に堕ちるリスクを持っているだけでなく、狂犬病に罹った猫を化け猫と呼んで恐れたような時代に、野良犬に噛まれて泣きながら助けを呼ぶだけでは解決されない問題も含んでいるからです。中盤で既に床板が破れている点が追求されず、人間不信になったかも知れない小僧さんは長生きしたかどうかなんてことには触れられない。脚本の瑕もあるのかな。伝承を真面目に捉え直す良い機会です。
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