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念仏の鼻 についてのコメント&レビュー投稿
昔、瀬戸内海に浮かぶ小さな島の山頂に一人の山姥(やまんば)が住んでいた。この山姥は、夜になると目をさまし、島の泉で一風呂浴びてから食事をするのが常でした。 ある日、船頭...…全文を見る

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以下参照(以下のコメントに対して返信しようとしています)
Re: 念仏の鼻
投稿者: araya 投稿日時: 2011/10/26 7:23

念仏の鼻はTBSラジオ「月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」でも紹介され、こちらでも念仏の鼻がどこか分からないってことで話題になりましたが、調べると地元行政のHPでも紹介されていない民話の一つでした。
一次資料が分かりづらいのが難点でしたが、『香川の民俗7巻1号』に内藤敏典氏の「王越の聞書(オウゴシノキキガキ)」という論文が掲載されており、その中に山姥の伝説があります。下記が要約。

「夜12時頃、山姥が火にあたりに来る。逃げようとすると山姥は乳をしぼり出して逃げる漁師の船を捕らえたが、庖丁でその乳をこすると助かった」(何故か念仏の話がないのが気になります…)

で、肝心の場所ですが、論文のタイトルから香川県坂出市王越町で収録された話と分かりましたので、王越町の島であれば小槌島でビンゴってことになるのですが、困ったことに、この島には鼻というほどの地形がないんですよね( ̄∀ ̄)。
研究の手続き上、王越町の聞き取りで王越町以外の土地の話を収録するってことはあり得ませんので、今は念仏の鼻は消失していると考えるのが妥当かもしれません。念仏の鼻が波に浸食されたか。はたまた、砂州となって土の下に埋もれ、名称が消えたか。

以下は仮説ですが、王越町の地図を見ていただくと、小槌島の南西、大崎ノ鼻と乃生岬の間に王越山という山があります。その周辺の低地には溜め池が多く、地質学的にはかつては湾内の島だったことが窺える地形となっております。この王越山の北には宮ノ鼻がありますが、島だったと仮定すると南の尾根が立派な岬ないしは鼻の形を有していることも分かるかと思います。
もし、この昔話の教訓が念仏の功徳を説くものではなく、単に「念仏の鼻には近づくな」という生活の知恵を説くものであるなら、話中の船が動かなくなる現象は、浅瀬が多い漁場での注意を促すものであったでしょうし、話中の「山頂」「山の泉」という言葉が伝承のままの言葉であるなら「山」が一つのポイントとして浮かび上がり、周辺の溜め池の存在もそれを示唆するものと考えられます。

この真偽については、地元の郷土史家の協力が必要となりますが、ひとまずの仮で「王越山」へのマッピングはいかがでしょうか。

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