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昔々、あるところに太郎という男の子が病気の母親と二人で暮らしていた。 太郎は毎朝しじみを売って貧しい家計を助けていたが、二人の暮らしは大層貧しく、母の薬も満足に買うこと...…全文を見る

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Re: ごんぞう虫
投稿者: ゲスト 投稿日時: 2016/3/26 15:04

ごんぞう虫
昔、備前の国に貧しい親子がひっそりと暮らしていました。
懸命に働いても、一向に生活は楽にならず、ある時、とうとう母親は病気になってしまいました。子ども一人ではどうする事もできません。
やむなく・・親戚の、大百姓の権蔵伯父さんのところへ借金を頼みにでかけました。
ところが・・権蔵おじは・・「お前らのような仕事もでけん者に、金など貸せぬわい、」っとロクに話も聞いてくれません。
とぼとぼと・・帰る途中、川端の小さな祠に「おっかさんの病気を治して下さい」とお願いする事しかできませんでした。
橋を渡ろうとした時・・うしろから「これこれ、そこの小僧、チョッとお待ち」っと声がしました。
振り返ると、白髪の爺さまが・・
「小僧!ほれ・・いい物をやろう」と汚い下駄をくれました。
子どもが、怪訝な顔をしていると
「いいか・・よく聞け!この下駄を履いて、一回ころぶと、一升の米が出てくる・・・ただしな、ころぶごとに、お前の背丈が縮まるから、いっぺんに何度もころぶなよ!」
そう言うと・・お爺さんの姿は川霧のまぎれて、消えてしまいました。
子どもは、半信半疑ながら・・家にかえって、おっかさんに訳を話て、土間にムシロを敷いて、下駄をはいてころんでみました。
すると・・・・さらさら・・何処からとも無く米があふれ出てきます。
親子は、手を合わせ・・必要なだけを出しては、生活の足しにして居るうちに、病気も治り 生活も楽になってきました。
その・・不思議な下駄の話を・・何処で聞きつけたか、ある時
権蔵伯父さんが、この家にやってきました。
「ホ~これが、その下駄か・・チョッと借りてゆくぞ」っと勝手に神棚の下駄をひったくって、行ってしまいました。
「あァ~使い方を間違えると大変な事に・・・・」っと
息子があわてておいかけましたが・・・
権蔵は、家に帰ると、庭いっぱいに風呂敷を敷いて、
下駄をはいて、、ゴロン・・米がさらさら~・・
ゴロン・・さらさら~・・・・・
大喜びで転げまわりました。
息子が、権蔵の屋敷に駆けつけたとき・・・
庭いっぱいに、米の山が出来ていました。
けれど・・権蔵伯父の姿が見えません「おじさーん」と呼んでも
お米の山ばかり
気がつくと、米の山に埋もれて・・あの下駄があります。
よく見ると・・げたの鼻緒に、ちいさな黒い虫がへばりついておりました。
それから・・権蔵伯父さんは、とうとう戻ってきませんでした。
権蔵は夢中になって、自分の背丈が縮む事も気がつかず、とうとう小さな虫けらになってしまったのです。
お米に付く、小さな虫のはじまりだそうです。
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